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【アメリカ】高校のボランティア活動 ~ Community Serviceを徹底解説!

アメリカの高校生ボランティア活動
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こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。

子供達が小学生のころ、放課後に学校で行われたイベントで、大きなお兄さんお姉さん達が楽しそうにお手伝いをしている姿を見て、「高校生?この子たちはどこから来ているんだろう?」と不思議に思ったことがあります。

数年後、自分の子供が高校生になり、その答えが「ボランティア活動」にあることを知りました。

実はアメリカの多くの高校では、地域社会との関わりや人間的成長の一環として、ボランティア活動(Community Service)が重要視されています。卒業の必須条件として一定時間のボランティア活動が組み込まれている学校も多くあります。

この記事では、そんなアメリカの高校生たちのボランティア事情について、制度の仕組みや活動内容、実際の体験談を交えて、わかりやすくご紹介していきます。

これからアメリカの高校に通うお子さんをお持ちのお母さん、留学を目指す日本の高校生に、現地の学生生活を想像するヒントになりますように!

こんな方におすすめの記事です

🌟 アメリカの高校に留学予定で、現地の高校生活に興味がある学生さん
🌟 アメリカの高校入学をひかえ、「Community Service」って何をするの?」と少し不安な方
🌟 アメリカの中高生やその保護者で、現地の高校の仕組みをもっと知りたい方
🌟 高校生の我が子に「自信を持ってほしい」と思っている保護者の方
🌟 日本とは違うアメリカの高校文化を知りたいあなた!

アメリカの高校でのボランティア活動とは?

制度の全体像

アメリカの高校では、ボランティア活動が日常的に行われており、多くの学生にとって当たり前の文化になっています。

学校によっては「Community Service(コミュニティーサービス)」や「Service Learning(サービス・ラーニング)」という形で、教育の一部として制度的に取り入れられていることもあります。

アメリカ全土で統一されたルールがあるわけではなく、ボランティア活動が「必須かどうか」は州や学区、学校ごとに異なります
うちの子の学校では、高校卒業までに40時間の活動が必須とされていますが、まったく義務のない学校もあります。

ボランティア活動は単なる「お手伝い」ではなく、リーダーシップやチームワーク、コミュニケーション能力を育む重要な学びの場とされています。活動を通して地域社会とつながり、自分の役割を考えながら行動する経験は、学校や家では味わえない貴重な学びです。

アメリカの高校がボランティアを重視する3つの理由

アメリカの多くの高校でボランティア活動が重要視され「Community Service(地域奉仕活動)」として、一定の活動時間を求める背景には、独自の考え方があります。

アメリカの高校がボランティアを重視する3つの理由
  1. リーダーシップの育成
  2. コミュニティとのつながりの強化
  3. 大学進学に有利

リーダーシップの育成

アメリカでとても大切な「リーダーシップ」は、高校でも評価される資質の一つで、ボランティア活動を通して実践的に身につけることができます。

例えば、イベントの運営スタッフとして責任を持って動いたり、年下の子供をまとめる役割を担ったりすることで、コミュニケーション力も養われていきます。

地域(コミュニティ)とのつながりの強化

地域社会の一員として関わる経験を通じて「自分が誰かの役に立っている」という実感が得られます。

多様な文化背景をもつ人たちと協力することで、共感力や柔軟性も自然と高まるのが、アメリカならではの魅力でもあります。

大学入試・進学対策としての側面も

アメリカの大学への進学時(特に難関校)には、「自分の時間をどのように使ったか」「社会にどんな貢献をしてきたか」なども重視されます。高校時代のボランティア活動は重要なアピール材料となります。

ボランティア活動は進学や奨学金申請の際にも大きな強みになります!

単に活動時間の長さではなく、「どのような活動に、どんな思いで取り組み、何を得たか」が重視されるのがポイントです。

どれくらいのボランティア時間が必要?

アメリカの高校で、ボランティア活動が卒業要件に組み込まれている場合は、活動時間数についても明確な基準が設けてあります。

必要な時間数は学校によって異なりますが、カリフォルニアの公立高校では卒業までにおよそ20時間から60時間程度が目安となっています。

アメリカの高校は通常4年制なので、1年間に5~15時間程度となります。

私立高校の場合もまちまちですが、特にキリスト教系の高校などでは教育理念に「奉仕」や「社会貢献」が含まれることも多く、4年間で80~100時間を卒業要件としている例もあるようです。

対象となるのは非営利団体(NPO)や公的機関が主催する地域貢献活動などで、家族の手伝いや、営利企業での無償労働は基本的にカウントされません。

大学進学を意識する生徒ほど積極的に取り組む傾向があります。

ボランティアの認定の仕組み

ボランティア活動の記録方法についてもルールがあります。多くの学校では以下のようなプロセスで記録と認定を行います:

  • 活動ログの記入(Log Sheet)
    日付、活動内容、時間数、主催団体名、責任者の署名などを記録
  • 証明書の提出
    活動先から発行された証明書を添付
  • オンライン記録システム
    オンラインシステムを使って、活動記録をデジタルで管理

うちの子の場合は、デジタル管理ですが、責任者のサイン付の証明書をアップロードして、学校に承認されたら活動時間数が追加されるようになっています。

学校ごとにガイドラインが決まっているので、気になる方は学校のウェブサイトなどで確認してみましょう。

こうして記録された活動は卒業時の証明書だけでなく、進学・就職の際にも重要な実績として活用されます。

高校生が実際にやっているボランティアの種類

アメリカの高校生たちが参加しているボランティア活動は、実に多種多様です。地域のニーズに合わせて、生徒達が好みの活動を選べるのも大きな魅力です。

たとえば、よくある活動としては:

  • 小学校でのイベントのサポート
  • 動物シェルターでの犬や猫のお世話、清掃作業
  • フードバンクでの食品仕分けや配布の手伝い
  • 地域の公園やビーチの清掃など、環境保全活動
  • 教会でのイベントや運営のサポート
  • 地域イベントのサポート

などなど、生徒が自分で選んだり、先生や担当者に声をかけてもらったりしています。

うちの子の例だと、学校の「Community Service」専用のサイトにこのようなボランティアが必要なイベントがリストされていて、サインアップするか担当者に連絡をとって参加しています。

我が家の子どもたちの例

うちの子の場合、いつも通っている教会のサマーキャンプに毎年ヘルパーとして参加しています。小学生の子どもたちとゲームをしたり、グループのまとめ役として活動しています。

また、教会にあるカフェテリアでも週に2時間程度のボランティアをしています。

これらだけで卒業要件の40時間はすぐにクリアできましたが、その後も楽しそうに続けています。

ハロウィンの時期には、地域のイベントで小さな子供達にキャンディを配ったり、工作のお手伝いをすることもあります。

年々、任されることも増え、リーダーシップも自然と身についているようです。

最初は「楽しそうだから」「誘われたから」という軽い気持ちで始めたのですが、活動を通じて「人に頼られる経験」をしたり「自分にも役割がある」という実感を持つようになり、自信につながっていると感じます。

小学校のイベントに参加していると「あの時に遊んでくたお姉ちゃん」みたいに覚えてくれていたり、自然と地域のあちらこちらにつながりが生まれています。

このように、自分の所属するコミュニティ興味のある活動を選ぶことで、より継続しやすく、やりがいも深まっていくように感じます。

どんなボランティアを選べばいい?

ボランティア活動は学校や地域によってさまざまな選択肢がありますが、主に以下の3種類に分類できます。

  • 継続:週に一度の定期的なサポートなど
  • 短期集中型:1日3時間x1週間のサマーキャンプなど
  • 単発型:ハロウィンやクリスマスなど季節のイベント

継続型はすぐに必要な時間数をクリアできますが、ある程度の責任感が求められます。毎回決められたとおりに通い、一定期間継続して関わる意志が必要です。

継続型:長期的に関わる作業を通じて新たな人間関係やスキルを得ることができるのが利点!

短期集中型は一番のおすすめです。短い期間ではありますが、一気に必須時間数をこなすことができ、リーダーや仲間達との連帯感も味わえることが魅力です。

短期集中型:夏休み中に一気に時間数を稼ぎたいならこれ!

単発型は地域に貢献しつつ、アメリカの季節のイベントを体験出来て楽しいと思います! 特に小さな子供の相手をするのが好きな人なら楽しんで活動できると思います。単発なので、定期的に募集をチェックする必要があります。

単発型:いろんなイベントに参加してアメリカ文化を体験したい人におススメ!

親からみた子どもたちのボランティア活動

「ボランティア活動」と聞くと、最初は「大変そう」「義務っぽい」と思うかもしれません。でも実際に子どもたちが活動に参加している様子を見ていると、楽しそうに取り組み、多くの学びや気づきを得ていることに驚かされます。

私の住む地域では、教会などを通じて地域との関わりがあり、親としても安心して子どもを送り出せます。学校外で信頼できる大人たちと関わる経験は、子どもにとっても大きな財産だと感じています。

教会は日本でいえば「となり組」のような感じで、地域の顔なじみが集まっているので、親としても安心して子供達を任せられます。

一方で、大変だなと思った点は時間の調整です。放課後も課題やスポーツで忙しい中、時間を確保するのは簡単ではありませんが、それもタイムマネジメント力を養う良い経験になっているように思います。

まとめ:

アメリカの高校におけるボランティア活動は、ただ卒業のための条件を満たすための義務ではなく、「地域とつながり」を築き、「自分自身を成長させる」ための大切な機会です。

日本でも自己効力感に関しては話題になる事も多いようですが、アメリカでは高校でのボランティア活動など、「地域にとって自分ができる事」を通して自己効力感が育まれていくのかなと感じます!

高校生が、実際の社会の中で人と関わり、責任を持って行動する経験は、学校の勉強では学べない「人としての力」を育んでくれます。

アメリカに留学を予定している方や、これから高校生活を迎える学生さんにとって、アメリカの高校ボランティア文化を知っておくことが現地での生活にスムーズに入っていくための大きな助けになりますように!

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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