こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。
新学年の生活にも慣れたころには、スポーツやクラブ活動など勉強以外のことも気になり始めますね!
アメリカの中学校にはどんなクラブ活動があるんでしょう?
今日はアメリカの中学校でのスポーツやクラブ活動について、私の子供たちが通うカリフォルニア州の公立中学校の例をあげながらご紹介します。
日本の部活とは大きく違うので、これからアメリカの中学校に子供を入れる予定のお父さん、お母さんは必見です!
- アメリカの中学のスポーツの種類は?
- 日本の部活との違いは何?
- スクールマスコットって何?
- ラリーってなに?
- 学校のスポーツと勉強は両立できる?
アメリカの学校の文化を一緒に学んでいきましょう!
アメリカの中学校のスポーツチーム
日本の部活との違い
アメリカの中学校でのスポーツ活動は、日本の部活とは大きく異なります。
私もはじめは何も知らず、娘に「学校のクラブとか入らないの?何があるの?」としょっちゅう尋ねていました。
そして話を聞いたり、時がたつにつれだんだん仕組みがわかってきて「え?そうなんだー」と驚くことがたくさんありました。
まずは日本の部活との大きな違いをまとめてみますね。
- 多くのスポーツではシーズン中の数か月だけ活動する
- トライアウトによって選抜されたメンバーだけが参加
- チームは学年ごとに編成されることもある
- 1年の間にいくつかのスポーツに挑戦できる
なんだか基本的に学校のスポーツ活動についての仕組みや考え方が違うようですね!
スポ根アニメのような「私はこの部活で3年頑張る!」みたいな感じではなく、短期集中・短期決戦型が多くみられます。
ではアメリカの中学校のスポーツについてひとつずつ詳しく紹介します!
スポーツの種類
アメリカの中学校でよくあるスポーツの種類は日本とよく似ています。
- バスケットボール
- バレーボール
- 野球
- サッカー
- 陸上
- 水泳
・・・などは、人気のスポーツのようです。
うちの子の学校では野球と水泳はありませんが、学校によってはこの他にも多くのスポーツを提供していることもあります。
シーズン毎の活動:短期集中型
日本の中学の部活では、一つのスポーツに属して1年を通して活動しますよね。
アメリカの中学校では、春、夏、秋、冬とシーズンごとに異なるスポーツが開催され、それにあわせて編成されたチームがそのシーズン中だけ一緒に活動します。
活動期間が限られるので、一つのシーズンが終われば次のシーズンには別のスポーツに参加することもできます。
秋にバレーボールをしていた子が冬にはバスケットボールをして、春には陸上の試合にでている、なんてことも珍しくありません。
1年を通して活動するわけではないので、生徒同士の絆やつながりがどれほど強いのかはわかりませんが、スポーツに対する熱量はかなり大きいように感じます!
また、スポーツの中にも例外はあります。
うちの子の学校で、1年をとおして活動するスポーツはチアリーディングです。
チアリーディングは、スポーツの応援だけでなく学校全体のスピリットアップのためのリーダー的役割を担っていて、1年を通して学校のイベントでも活躍しています。
トライアウト:即戦力を求める
シーズン毎のスポーツチームでは、短期でチームをまとめていかなければならないので、即戦力が求められます。
多くの学校、多くのスポーツでは、トライアウト制(選抜テスト)でそのシーズンのチームメイトを選抜する方法がとられています。
即戦力となる生徒が選ばれたチームでシーズンを戦うための練習も集中して行われています。
学年ごとのトーナメント
スポーツによっては、トーナメントが学年ごとに行われる場合もあります。
例えば私の住む地域では、バレーボールは学年混合のチーム編成ですが、バスケットボールは学年ごとにわかれています。
7年生は10月~12月、8年生は1月~3月、という具合に学年ごとにトーナメントの時期も異なります。
特に人数の多い人気スポーツなどは、高学年にならないと試合に出られないという問題がありますが、そんな悩みが軽減されそうですね。
文化の違いとメリット
大きな違いがわかってきましたね。
日本の部活は、長期間同じメンバーで一つのスポーツに集中することで、生徒の仲間意識やスキルを高めています。
一方で、アメリカでは短期間で練習と試合をこなすため、生徒の即戦力をいかして活躍するという文化があります。
文化の違いが学校のスポーツにも表れているというのが興味深いですね!
アメリカの中学のスポーツチームについて、日本の部活と比べた場合のメリットとデメリットを考察してみました。
《アメリカ式の中学スポーツのメリット》
短期集中でスキルアップ:今必要なスキルを集中して練習しスキルアップにつなげられる
即戦力として活躍:選抜、少人数のチームなら試合に出られるチャンスが高く実践経験を積める
多様な経験:1年間でいくつものスポーツに挑戦できる
人間関係のストレスが少なめ:同じ部員と数年間一緒に活動するのに比べ、人間関係のストレスが少なめ
《アメリカ式の中学スポーツのデメリット》
好きでも入部できない場合がある:選抜制のスポーツの場合、スキルや経験が少ないと選ばれない可能性がある
ライトな人間関係:同じ部員で数年間ほぼ毎日一緒に活動するのに比べ、部員同士の絆が育ちにくい
このように学校のスポーツ文化は大きく異なりますが、どちらのスタイルが良いというわけではなく、文化や習慣によって、スポーツに対するアプローチが違うことを理解することが大切です!
スポーツと費用
中学校のスポーツには試合の参加費やユニフォーム、道具の購入、移動費など、さまざまな費用が発生することがあります。
学校やスポーツによって、移動はバスか個人か、用具はレンタルできるのか個人でそろえるのか、などの決まりがあります。
例えばチアリーディングは、数パターンのユニフォーム、靴、バッグ、小物、等すべてをチーム全体でそろえて購入するので、数万円の費用がかかります。
連絡会などには必ず出席し、チームの概要や費用をしっかりと確認しておくことが大切です。
スポーツ以外の活動
アメリカの中学校では、スポーツ以外にもさまざまな活動があります。
選択科目として履修できるものも多く、それらは普通の教科と同じように評価され、通知表に評価が残ります。
スポーツと違って、一つの活動を一年を通して行うものが多いです。
中学校でよくある活動を紹介します。
- バンド・コーラス
- ASB (Associated Student Body)
- イヤーブック(スクールアルバム)作成チーム
バンド・コーラス
音楽に興味のある生徒には、バンドやコーラスが人気です。
特にバンドのほうは、小学校の頃から楽器を演奏している生徒が中学でも引き続きバンドの授業をとることが多いようですが、初心者も大歓迎です。
うちの子の学校では、どちらも選択科目になっていて、楽譜の読み方や演奏の基本を学習しながら演奏のスキルを磨いています。
ASB(Associated Student Body)
ASBはいわゆる生徒会活動です。学校イベントの企画や生徒の意見を代表する役割があります。リーダーシップを学ぶ絶好の機会です。
イヤーブック(スクールアルバム)作成チーム
学年や学校生活を振り返るための「イヤーブック」を作る活動もあります。いわゆる学校の写真集です。
日本では「卒業アルバム」として卒業生が記念にのこしておくもの、というイメージがありますが、アメリカのイヤーブック(学校の写真集)は毎年誰もが購入できるようになっています。
毎年、学年のはじめに写真撮影をして、写真屋さんからも毎年「写真いりませんかー」の通知が何度もはいってきます。
「そんなに毎年記念写真いらんやろ?」と思いますが、子供のシャキーンとした顔写真や、イヤーブックを毎年購入している人たちは結構います。
イヤーブックの作成チームになると、デザインや編集、写真撮影など多くのスキルを学べます。
これらの活動はスポーツとはまた違った視点から、生徒が自分自身を成長させる場となっています。
様々な活動は学校生活をさらに楽しく豊かにしてくれます!
時間管理と学業のバランス
キッチリ厳しい成績チェック
アメリカの中学校のスポーツには、成績が一定以上でないと参加できない場合が多いです。学業が疎かにならないよう、定期的な成績チェックがあります。
もし一定の成績を下回ると、自習室やチューター制度を利用するように促されたり、成績が回復するまで試合にでられなかったり、と学業優先であることがハッキリ示されています。
なのでスポーツをしながらもしっかりと学業にも取り組む必要があります。
課外活動と勉強は両立できる
ちょっと厳しそうな成績チェックのシステムですが、スポーツと学業を両立することは十分可能です!
そのためには計画的な時間管理が必須!
学校にもよると思いますが、中学校のスポーツの練習時間は始業前や放課後の2~3時間程度です。家で宿題や復習をする時間は十分にあります。
アメリカの学校では通常、チューターを備えた自習室があったり、放課後にホームワークヘルプの時間があったり、なにかと学習のサポートシステムが整っています。
これらのサポートシステムや週末のあいた時間をうまく活用して、効率的に勉強とスポーツをこなしていきましょう。
コーチの役割と親のサポート
コーチの信頼関係
多くのスポーツのコーチは、チームをまとめるだけでなく、メンターとしての役割もしています。
学校の先生がコーチをしてくれることもあれば、生徒の保護者や地域の方がボランティアでコーチをかってでてくれることもあります。
スポーツスキル、チームワークやリーダーシップ、勉強のことなど、生徒の成長過程での悩みや相談にのってくれる頼れる存在でもあり得ますね。
親のサポートが重要
信頼とコミュニケーションは中学校のスポーツにおいても非常に大切な要素です。コーチ、生徒、親がしっかり協力し合って有意義な活動にしていきましょう!
親とコーチとの間でよく使われる連絡手段は、メールや学校が提供するコミュニケーションアプリなどです。何か疑問、質問があればコーチが指定する方法で連絡をとることができます。
親が子供の活動に関心を示して応援していると、子供達も嬉しそうです。
日頃の声掛けや試合の観戦、チームに必要な物のサポートなど積極的に参加していきましょう!
まとめ
この記事では、日本の部活とは大きく異なるアメリカの中学校のスポーツについて詳しく紹介しました。
シーズン毎の短期集中型の活動やトライアウト制度などは、日本の部活にはあまり見られない特徴ですね。
また、スポーツ以外にもバンドやコーラス、生徒会活動など様々な課外活動があり、それぞれが生徒の成長や学校生活を豊かにしています。
学業とのバランス、コーチとの信頼関係、親のサポートが大事であることもお伝えしました。
アメリカの中学校のスポーツや課外活動の魅力が伝わっていると嬉しいです。
この記事を通して、アメリカで子供達が学校のスポーツや課外活動に参加する際の不安が少しでも減ることを願っています!
例えばうちの子の学校のバスケットボールの場合、チームが編成されてから3か月間、練習と試合を共にしたあとは解散です。