こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。
子供たちが少し大きくなってくると、日本では子供会の行事に参加したり、町のお祭りに参加したりと地域の人たちや近所の子供達とのつながりも子供の成長に大切なことの一つですよね。
大人でも町内の集まりで知らなかったご近所さんと顔見知りになったり、自分の住む町の人達とのコミュニケーションがつくられていったりします。
今日はこのようなあなたの疑問にお答えするため、アメリカの子供たちと地域との関りについてお話しします。
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アメリカの地域はどのようにわかれている?
私は子供ができてから今までにカリフォルニア州のいくつかの郡に住んできましたが、私が見たところ町内会や地域の子供会のような集まりはありません。
日本だと市や区の中に、町という小さい行政区画があって、その町のなかで自治体が清掃や防犯、子供たちの育成を手助けするなどの活動を行っていますね。
州によって自治体の形は違うかもしれませんが、一般にアメリカでは地域の単位が市や郡と大きいエリアでわけられます。
日本でいうところの「町」という小さなエリアで管理される自治体というのは「town」や「village」になります。
日本でいう「となり組」や「町内」などの小さな範囲は一般に「neighborhood」とも呼ばれます。
これらの一定の範囲や一定の人達で作るグループは「community」とよばれ、子供達はそれぞれが属するコミュニティで様々な活動をしています。
日本でいう町内会、子供会のような活動よりは、親の意思で参加するコミュニティを選んでいることも多いように見受けられます。
子供たちと地域のかかわり方
では、アメリカの子供たちはどのように地域とかかわっているのでしょうか?
町内会のような集まりのかわりに、アメリカでは教会やスポーツクラブ、ボーイ&ガールスカウトなどが子供達と地域を結びつける役割を果たしているように思います。
教会をとおして
アメリカには国民性や文化の違う人達がたくさんいて、信仰される宗教も様々です。ひとつの地域の中でもあちらこちらに教会があります。
Statista Research Dapartmentの2021年の統計によると、アメリカ人の42%は月に一度以上教会に行くのだそうです。
教会は単に日曜日に礼拝をするだけの場所ではなく、地域のひとたちとコミュニケーションをとるのに大きな役割をはたしています。
子供たちにひらかれたサンデースクールでは、小さな子供から高校生、大学生に至るまで多くの子供達がいつもの学校以外のお友達と交流を図る場にもなっています。
教会自体も地域と密接なかかわりをもっていろいろな活動をしています。
私の家族が通う教会では、ホームレスの人たちへ暖かいごはんをふるまったり、助けが必要な方々の庭清掃のお手伝いや献血運動のサポートなども定期的におこなわれています。
夏冬恒例のアウトドアイベントも地域の子供たちに人気です。
コロナ規制中には、食糧配給の場を提供していたり、予防接種の会場になっている教会も多くありました。
このように教会をとおして、いろんなイベントに参加したり地域の様々な人々とかかわりを持つことができるのです。
スポーツクラブを通して
アメリカでは多くの子供たちが小さいころからスポーツをしています。
The U.S. Department of Health & Human Services の 2018-2019年のリサーチによるとアメリカの6歳から17歳の子供のうち56.1%がスポーツチームに属していた、またはスポーツのレッスンに通っていたということです。
多くの地域で人気のあるスポーツはサッカー、野球、フットボール、ソフトボールなどです。
スポーツチームに属することでその地域の子供やコーチ、そしてその家族と深いつながりを育むことができます。スポーツチームには、スポーツの技術の習得だけでなく、チームの家族と連携して子供たちの健全な育成に貢献できるという大きな狙いから子供たちを参加させる家庭はたくさんあります。
このようなスポーツチームのコーチも親もとても熱心な人たちが多く、子供達が信頼できる大人との人間関係をつくるのに大きな役割を果たしているようです。
ボーイスカウト、ガールスカウトを通して
ほかにもボーイスカウトやガールスカウトといった活動も活発です。
野外活動や独自の教育プログラムをとおして、責任感のある健やかな人格形成のために地域でもスカウト活動をしているようです。
地域活動にはビーチのクリーニングやFood bankに寄付する食料を集めたりという活動も含まれ、子供たちは地域に貢献できることを自分達の活動をとおして学んでいけます。
グループのリーダーはお家で定期的なミーティングを開いて子供たちにスカウト教育のサポートをしています。このような活動を通じて地域とのつながりを持っていく子供達も多いように思います。
子供たちが参加できる地域のイベント
子供会がなくても、色々な方法で子供たちは地域とのつながりをもっているのですね。
でも、このような団体にいきなり所属するのはちょっと気が引けるというかたもいらっしゃると思います。
どこかに所属していなくても、誰でも気軽に参加できる地域のイベントもあります!
市や郡のレクレーションのイベント
市や郡のレクレーション部は年間を通じて様々なイベントを提供しています。地域のイベントに子供と一緒に参加するのは楽しいですね。
お住いの市のイベントは “xxxxxx city (county) recreation and parks events” のように検索するとでてきます。
各市や郡で季節の催しや様々なローカルイベントが開催されていますよ!
私の住む市では、ハイキング、サマーコンサート、星の観測、ハロウィンパーティー、クリスマスパレード、などの楽しいイベントがたくさん行われています。誰でも参加できます。
各催しにくわえ、小学生、中高生、シニア向けなどいろいろな年齢にあわせたスポーツやアートクラスなどもひらかれています。
このような市が主催するクラスは無料もしくは低費用のものが多く、新しいことにチャレンジするにはとてもいいチャンスを与えてくれていると思います!
図書館のイベント
ほかにも図書館では子供たちを集めて本を読んだり遊んだりする時間があったり(Story Time と呼ばれます)、アートクラスが行われていることがあります。
夏には“Summer Reading Program”といって、本を読むごとにポイントをためて、期間の終わりには景品と交換したり、小さなパーティーに参加出来たりするプログラムを用意している図書館も多いです。
私も子供達と図書館にはしょっちゅう行っていて、様々なイベントを楽しんでいます。ライブラリアンも子供たちが小さい時から知っているので、お友達のように話をしてくれます。
子供たちにとっても図書館は楽しく居心地のいい場所になっています。
季節のイベントも多く、特に夏休み中は、マジックショー、子供向けのコンサート、ムービーナイトなど子供たちが喜ぶ人気メニューがいっぱいです。
私の子供は、シャボン玉ショーと爬虫類などの動物にふれあう系に大喜びでした。
中高生向けにはアニメクラブなるものもあり、日本のお菓子を食べながらアニメをみたり、おしゃべりしたり、アニメにちなんだ工作をしたりしています。
アメリカでもアニメは人気なのですね!
私の娘も月に一度のアニメクラブでのおしゃべりやアニメ情報の入手を楽しんでいます。同じ趣味の新しいお友達ができたりして楽しいですよね!
家族みんなで楽しめるイベントはたくさんありますので、ぜひお住いの地域でのイベントをさがしてみてはいかがでしょう。
まとめ
アメリカには子供会はあるの? アメリカの子供たちは地域とどうかかわっているの?
ということについて私の経験を交えて紹介しました。
教会やスポーツ、ボーイ&ガールスカウトなどの活動を通して地域とのつながりをもち、自分たちのコミュニティーを知っていくのがアメリカの子供たちの地域との関りの第一歩のようですね。
じっとしていては何も始まらないのがアメリカ。
子供会のお誘いもイベントのお知らせもやってきません。
親が調べて、動いて、始めるのです!
自分の住む場所、そこに住む人たちのことを知るのは、子供たちにとっても興味のあることだと思います。子供達と地域との関りは、大人との信頼関係を築くのにも大きな役割をはたすものです。
ご自分の地域でどのような団体がどのような活動をしているのか、ちょっと調べてみて、興味があるものには、その内容をきいてみたり、イベントに参加して様子を見てみるのもいいかもしれませんね。
何か機会があれば、お子さんと一緒に地域の活動に参加してみてはいかがですか?
この記事がお子さんと地域のコミュニケーションについての何かの参考になれば嬉しいです。
では今日も笑顔でいきましょう!