こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。
アメリカの小学校で Diorama(ジオラマ)制作というプロジェクトがあります。
初めて子供から聞いたときは「で、何つくるの?」と、いまいち要領がわからずでした。
でも、いざ始めてみるとなんとも面白そうなこのプロジェクト!
今日はこのDioramaとはいったい何なのか、プロジェクト完成までの工程を紹介します。
Dioramaってなに?
Diorama は 3D モデル、いわゆる模型です。
人の周りにビルや公園を配置した立体的な都市計画モデルや、やまあいを走る汽車の鉄道模型などを想像してもらえたらいいかと思います。
アメリカの学校では「ダイオラマ」と発音していましたが、日本では「ジオラマ」とよばれているようですね。知りませんでした!
ここでは日本で耳にされるジオラマでいきましょう!
小学校の Diorama プロジェクト
Shoebox Diorama Animal Project
うちの弟くんが1年生の時は、動物の生息する様子をジオラマにするShoebox Diorama ~Animal Habitat Project がありました。
Shoebox という名の通り、靴の空き箱のなかに模型を作っていきます。
まずはテーマ選びと資料集めからのスタート。
好きな動物を一つ選んで、その動物の住む場所、食べるもの、天敵などを調べることから始めます。
動物の本があればそれで調べるのが一番です。
学校の図書館にも参考になる本がたくさんありますよ!
弟くんは海ガメを選んで海の中の様子を模型にしました。
動物も工作も大好きなので、このプロジェクトはめっちゃ楽しそうに取り組んでました!
ウミガメの絵はうちにあった雑誌から切り抜いて、魚やカニなどはDollar Treeで探して買ってきたものを使っています。
広い海の中の感じをだしたかったので、箱のふたのほうも使って海の生き物の小物をぶら下げたりしてなかなか楽しい感じになりました。
水草をいれてみたり、貝殻や小石を並べてみたり、遊びながら工作する感じでやれるところがこのプロジェクトの面白さ!
箱の色を塗るのは結構大変でした。
内側も外側もぜんぶ青色にしたかったので、一面ずつ塗っては乾かし、二度塗りしてはまた乾かし、と時間がかかりました。
Diorama Book in a Box Project
お姉ちゃんのほうは3年生のときに Book in a Box Projectがありました。
好きな本を読んでそのなかから、舞台となった場所や、ひとつのシーンを選んで模型で再現するものです。
選んだ本は「The Little Prince」、サン・テグジュペリの「星の王子さま」です。私も子供の頃に読んだ懐かしい一冊。
3年生にはちょっと難しいところもあるかなーと思ってコミックバージョンも図書館から借りてきたら結構面白くて、私も再びはまりました。
しっかり読んで準備万端!
お姉ちゃんは王子様がたずねた星の模型をひとつひとつ作って箱の中にひろがる宇宙を表現。とってもファンタジーな感じの出来栄えです。
王子さまはネットからの切り抜きで、星のひとつひとつはStyrofoam(発泡スチロール)の球と粘土でつくってます。
選ぶ本やシーンに個性がでる面白いプロジェクトでしたよ!
Diorama を作るのに必要な物
テーマによって展示する中身は様々ですが、だいたい小学生のDioramaプロジェクトに必要なものは同じです。
家にある工作の道具で間に合うものがほとんどです。
- 模型を並べる箱:靴箱は大きいブーツの箱などが広々と使えていいです
- 厚めの色紙:大きな色紙(Construction paper)やポスター用紙、段ボールなど
- ハサミ
- ノリ、セロテープ、あればGlue gunなど
- 絵具、クレヨン、マーカー
キャラクターや動物は粘土で作って色をぬったり、雑誌や写真の切り抜きを厚紙に貼り付けて立てたりすると立体感が出ます。
Dollar Storeなどのディスカウントストアでも小さな動物や植物、飾りになるようなものが売ってあるのでチェックしてみるといいですよ。
Diorama の作り方
弟くんの動物のプロジェクトでの工程をまとめるとこんな具合です。
- プロジェクトに使う動物を決める
- 動物の生態系を調べてメモを取る
- ジオラマの構想を考える(どこに何を置くか決めて簡単にスケッチする)
- 素材を決めて必要なものをそろえる(工作の道具、小物をそろえる)
- 工作開始(動物や自然の絵を書く、雑誌を切り抜く、粘土で作るなど)
- 箱をペイントしたり紙を張ったりして土台を作る(全部作った後からはやりにくいので、箱の外側の装飾もまとめてやっちゃった方がいいです)
- できたパーツを箱の中に並べてのり付けしていく
- ジオラマといっしょに発表するメモをまとめて練習をしたらおしまい!
まとめ
Diorama作りの二つのプロジェクトを紹介しました。
二人とも、すごく楽しく作業ができて、私もワクワクしながら手伝いました。クラスでの発表も無事におわってニコニコで帰ってきました。
靴箱をとっておいて良かった、と思えたプロジェクトでした。
アメリカの小学校でのよくあるプロジェクト、Diorama、これでもういつ課題をだされても準備OKですね!
アイデア次第でいろんな模型がつくれるので面白いですよ!
でも今どき何でもインターネットで調べちゃいますよね。その時はどんなサイトからの情報かをメモしておきます。