こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。
アメリカで銀行口座を開設するときに、オンラインバンクは必須の選択肢のひとつです。
高い利息を提供するオンラインバンクは、お家にいながら口座開設もでき、便利でおすすめです!
でも、たくさんありすぎてどのオンラインバンクを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、私が利用しているCapital Oneをはじめ、アメリカで人気の4つのオンラインバンクを、それぞれの特徴や利率を比較しながら紹介します。
貯金の目的にあわせた銀行を選ぶためのポイントも一緒に解説しているのであなたのオンラインバンク選びの参考にしていただければと思います。
- オンラインバンクの上手な選び方
- 信頼できる4つのオンラインバンクの比較
- オンラインバンクの口座開設に必要なもの
また、オンラインバンクの予備知識や一般銀行との違いについては【アメリカ】オンラインバンクでお金を賢く管理!メリット・デメリット・活用法で紹介していますのであわせてご覧ください!
オンラインバンク口座を開設するときに必要なものについてのリストもあります。
オンラインバンクの比較表とともにわかりやすく解説しますので、賢くオンラインバンクを使っていくための参考にしてくださいね!
オンラインバンクの上手な選び方
数多いオンラインバンクの中から自分の目的に合う銀行を見つけるのはなかなか難しいんですよね。
でも、いくつかの銀行を比べていくことで少しずつ違いが見え、それぞれの銀行ならではの特徴を知ることで、自分は何に重点を置いて決めればいいのかがわかっていきます。
私が色々なオンラインバンクを比較検討してきたなかで、自分が選ぶ際に考慮するべきだと思った点は以下のとおりです。
オンラインバンクを上手に選ぶポイント
- 口座の種類:自分の用途にあう口座の種類があるか
- 金利:オンラインバンクならではの高い金利を提供しているか
- 手数料:メンテナンス費、ATM手数料、最低預金残高などの設定が高くないか
- 銀行ならではの特徴:特徴的なサービスや機能は自分の用途に合うか
- アクセスのしやすさ:近くにATMがあるか、現金のアクセスは容易にできるか
- 使いやすさ:PCの操作は容易か、使いやすいモバイルアプリがあるか
特に1番から4番までは大きなポイントになるかと思います。
各銀行の比較をするまえに、多くのオンラインバンクに共通する利点と不便な点を簡単にまとめておきますね。
オンラインバンクの利点
- 金利が高い
- 手数料が低い
- 24時間いつでもオンライン取引が可能
- 自宅にいながら口座開設、取引ができる
- 長期の CD はさらに高利率のものがある
オンラインバンクの不便な点
- 窓口での対応がない(ごく一部を除く)
- ネット環境が不安定な場合では取引ができないことがある
- 現金の入金、出金ができる場所が限られる
これらを頭に入れたうえで、複数のオンラインバンクを比較することが重要です。自分の目的に合った銀行と口座、自分にとって最も重要な機能と利点を提供するオンラインバンクを選びましょう。
以下では、きちんとした実績とバックボーンに支えられた4つのオンラインバンクを紹介します。
オンラインバンクの比較:特徴と利率
アメリカにはたくさんのオンラインバンクがありますが、ここでは人気のある4つのオンラインバンクの特徴を金利とともに比較してみます。
- Capital One
- Ally Bank
- Marcus
- Discover Bank
を比べてみます。私がこの4つの銀行を選んだ理由は、他の銀行に比べてこれらは信頼度、利率、機能の面でまさっていたからです。
私もいろいろなサイトをみてリサーチしていましたが、この4つはたいていのウェブサイトのベストバンク一覧に上位で載っていました。
特徴と利率がわかりやすいように表にまとめました。
*利率は2023年3月3日現在のものです。
銀行名 | Ally Bank | Marcus | Capital One 360 | Discover Bank |
FDIC | あり | あり | あり | あり |
口座の種類 | Savings, Checking, CD, Money market, Investment, Retirement, Credit cards | Savings, CD, Investment, Credit cards | Savings, Kids Saving, Checking, Teen Checking, CD, Credit cards | Savings, Checking, CD, Money market, Retirement, Credit cards |
預金金利 Saving | 3.40% | 3.75% | 3.40% | 3.50% |
預金金利 Checking | 0.25% | – | 0.10% | 0% (1%キャッシュバック有) |
預金金利 CD 12mo | 4.25% | 4.5% | 4.15% | 4.5% |
キャッシュバックプログラム | なし | なし | あり | あり |
項目の内容をちょっと補足しておきます。
比較項目の補足
FDIC
FDICとは政府によって設立された、銀行預金を保護するための機関です。万が一加入銀行が経営破綻した場合でも、預金者は最大$250,000までの預金が保障されます。
4社ともFDICに加入しているので安心できます。
口座の種類
オンラインバンクが提供しているメインの口座はSaving Account(普通預金口座)です。
ほかの種類については、銀行によって開設できる口座が異なります。
Saving Account→普通預金口座
Checking Account→当座預金口座
CD→「Certificate of Deposit」の略(日本の定期預金に似ています)
預金金利CD
比較表では12か月満期のCDに$10,000預ける場合の金利を想定しています。
4銀行の共通点
表の項目以外で、以下のことは4銀行ともに共通しています。
- メンテナンス費: $0
- 口座開設時の最低預金金額: $0
- 24時間のカスタマーサービスあり
では銀行ごとに見ていきましょうね。
Ally Bank(アライバンク)
Ally Bankは、普通預金、当座預金、マネーマーケット口座、CD、IRA、クレジットカードなど、総合的なサービスを提供している人気のオンラインバンクです。
利便性
オールポイント(Allpoint)ネットワークに加盟している全米43,000台以上のATMを手数料無料で利用できます。加盟外のATMで発生した手数料は月に最大10ドルまで払い戻してくれます。
ATM利用はチェッキングアカウントからの引き出しに限られ、現金を預けることはできません。セービングアカウントにはATMカードがついていません。
特徴
ウェブサイトもモバイルアプリも操作が簡単です。
「Savings Buckets」という機能をつかって貯蓄をよりよく整理できます。
Savings buckets とは、貯蓄の目的ごとにお金を別々の場所「バケツ」に分けて管理することができる機能です。
1つのセービングアカウント内に複数の「バケツ」を作成できます。使い道に応じて予算を分け、バケツ単位で進捗状況をチェックできる便利な機能です。
こんな目的の預金に最適
- まとまったお金を高利息がつく預金に預け替えたい
- 老後を見越した長期の貯蓄と投資を一括管理したい
- いくつかの使用用途にわけて計画的に貯金をしたい
- 貯金の口座と毎日使う口座をひとつの銀行ですませたい
シンプルな操作画面と使いやすいアプリということもあって、私もAllyBankにしようと思っていたんですよ。でも、なぜか私のコンピュータと相性が悪く、うまく口座開設の情報を送信することができず断念。
Marcus by Goldman Sachs(マーカス)
Marcus by Goldman SachsはSaving、CD、Investment、個人向けローンを提供するオンラインバンクです。
Marcusと聞いても馴染みがないかもしれませんが、世界的にも有名な高い業績を持つ投資銀行、Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)の子会社です。
Goldman Sachsは2022年の「The 15 largest banks in the United States」 で8位につけています。信頼性が高く、安心して預金をすることができます。
利便性
すべての取引はオンライン送金のみになります。
デビットカードもないのでATM利用はできません。
特徴
高い利率と顧客中心のサービスによる顧客満足度の高さにも定評がある銀行です。他のオンラインバンクと比べても利息の高さではトップです。
Marcusは、預金やCDによる長期的な資産形成を重視しているようで、Checkingはありません。
こんな目的の預金に最適
- まとまったお金を高利息がつく預金に預け替えたい
- 長期の貯金専用の口座をつくりたい
- 長期の資産運用を目的とした口座がほしい
Capital One 360(キャピタルワン 360)
Capital One 360は、Saving、Checking、CD、クレジットカードなどさまざまなサービスを提供する人気のあるオンラインバンクです。
「What’s in your wallet?」のCM文句でおなじみのクレジットカードも提供しています。これは海外で利用しても foreign transaction feesが無料です!
一つの口座で複数のサービスを利用できるのもメリットの一つです。
利便性
70,000以上ものATMを手数料無料で利用できます。現金の入金も可能です。
オンラインバンクには珍しく、Capital Oneには実店舗が多数あるのも特徴のひとつです。
特徴
以下のような子供向けの口座を開設することができ、子供がいる家族に便利なサービスとなっています。
「Capital One Kids Savings Account」という、18歳以下の子供用のSaving口座を提供しています。
最低預入額、最低残高維持費用がなく、金利は高めに設定。子供の名義で口座を開設し、親の口座とリンクできます。
「MONEY teen checking account」は18歳未満の若者向けのChecking口座です。
取引制限を設けた口座を親が管理することで、不正使用や過剰な支出を防ぐことができる若者用の口座です。
こんな目的の預金に最適
- まとまったお金を高利息がつく預金に預け替えたい
- 子供にも親が管理できる口座をつくりたい
- 貯金の口座と毎日使う口座をひとつの銀行ですませたい
Capital Oneについては詳細をまとめた記事もご覧ください!
Discover Bank(ディスカバーバンク)
Discover Bankは、Saving, Checking、マネーマーケット、CD、IRA、クレジットカードなど、総合的な金融サービスを提供しているオンラインバンクです。
利便性
60,000以上ものATMを無料で利用できます。
デビットカードとApple Pay®との紐づけでデジタルウォレットが可能
特徴
キャッシュバックプログラム
チェッキングアカウントには珍しいキャッシュバックプログラムがついています。Cashback Debit というデビットカードの利用のたびに1%のキャッシュバックをゲットできます。
そのかわり Checking account に利息はつきません。
クレジットカードのポイント還元プログラムもあります。
こんな目的の預金に最適
- まとまったお金を高利息がつく預金に預け替えたい
- チェッキングアカウントは利息よりキャッシュバックがほしい
- 貯金の口座と毎日使う口座をひとつの銀行ですませたい
- 老後を見越した長期の貯蓄を一括管理したい
オンラインバンク比較のまとめ
4つのオンラインバンクを比較してきました。
現在の状況で利率だけをみると、4銀行の中でもMarcusが saving account でも12ヶ月のCDでも最も高いため、定期的な貯蓄をする人には魅力的ですね!
私はCapital Oneに口座を持っていますが、選んだ理由は、近い将来子供向けの口座も開設したいと思っていたからです。すでにあるクレジットカードと紐づけられて便利だったことも魅力の一つでした。
Marcusはチェッキングアカウントがないので不便かもと思って選ばなかったのですが、CDの利率を考えると、定期預金専用に口座を持っておこうかなとも考え中です。
オンラインバンクの使い方
使ってみたいオンラインバンクが決まったら、どのように利用していくのかを簡単に説明します。
オンラインバンクを利用するには、まずは口座を開設する必要があります。オンラインバンクのウェブサイトやモバイルアプリを利用して口座開設を申し込みます。
オンラインアプリケーションは簡単で、特に問題がない場合10分もあれば全部終わります。
審査が完了するとアカウント番号やログイン情報が届き、すぐに利用開始できます。
まず口座に入金するときは、口座番号やルーティング番号がわかる他の銀行口座からオンラインバンクに直接送金します。
口座への入金は下記のいずれかの方法で行うこともできます。
- オンライン振込(一般的)
- 直接預け入れ(給与の振り込みなど)
- 電信送金
- 小切手(チェック)を郵送
小切手の入金を郵送やアプリをとおして受け付けている銀行もあります。
現金が必要になった場合は、オンライン機能を使って他の銀行口座に送金します。
また、チェッキングアカウントでデビットカードを発行しているバンクの場合、そのカードを利用して日常的な支払いやATMでの引き出しをすることもできます。
ただし、オンラインバンクの場合、提携するATMが限られる場合があるため、事前に確認が必要です。
オンラインバンク口座開設に必要なもの
最後に、口座を開設するときに必要なものをまとめます。
オンラインバンクで口座を開設するには、以下のようなものが必要になります。
- ソーシャルセキュリティ番号または個人税番号
(Social Security Number or Individual Taxpayer Identification Number) - アメリカの住所とその証明:免許証や州ID、公共料金の請求書などが使用できます。
- 電話番号とメールアドレス:連絡先情報が必要です。
- 職業と収入の証明:収入源、雇用主、給与等についてきかれる場合があります。
オンラインバンク口座は基本的にアメリカに居住するアメリカ市民か永住権保持者なら問題なく開設できます。
以上、オンラインバンクを上手に選ぶためのポイントと4つの銀行の特徴を比較してきました。
数ある銀行の中から一つを選ぶのは簡単じゃないですが、いま迷って考え中のあなたのお役に立てたら嬉しいです。
最終的には資金の利用目的や預金の期間を考慮してどのオンラインバンクがあなたの家計に最適か検討してみてください!
窓口に行く必要がなく、すべてが簡単に進んでいく上に現金を見ることもないので、本当にお金が動いている実感がないです。