こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。
アメリカに住んでいて普通銀行で預金をしている方は多いかもしれません。でも、続く低金利によって預金が増えず、資産形成に不安を感じることはありませんか?
私自身も同じような悩みを抱えていた時に、オンラインバンクの事を知りました!
今回は、アメリカで人気のオンラインバンクについて紹介します。
オンラインバンクは、ネット上で口座開設や取引ができる銀行で、その魅力は金利の高さです!
- オンラインバンクって何?
- 普通の銀行と何が違うの?
- オンラインバンクって怪しくないの?
- オンラインバンクはどんな用途に最適?
もしまとまった金額を普通の銀行にあずけているなら、もったいない!
口座開設も簡単にでき、大きな利息を受け取れるオンラインバンクは、特にまとまったお金を預けたいとき、貯めたい目的があるときなどの利用に最適です。
この記事では、オンラインバンクの特徴や普通銀行との違いをふまえて賢い活用法の例をご紹介します。
お金の目的にあわせて、賢くオンラインバンクを使っていくための参考にしてくださいね!
オンラインバンクの特徴
オンラインバンクってなに?
オンラインバンクとは口座開設から口座管理やすべての金融取引がインターネットで行える銀行です。
ほとんどのオンラインバンクは実際の建物がなく、全ての業務をインターネット上で行います。
アメリカではオンラインバンク(Online Bank)ですが、日本ではネット銀行と呼ばれていて楽天銀行などがその一つです。
普通銀行に比べて手数料が安く、利率が高いのが特徴です。
似たような言葉でちょっと紛らわしいのがオンラインバンキングです。
オンラインバンキング:各種銀行が行っているサービスの一部
例えば普通の銀行の口座の残高確認や公共料金の振り込みが、インターネットでできるなどのサービスです。
オンラインバンク:業務全てがオンラインで行われる銀行そのものでその多くは実際の建物を持っていません。
簡単にまとめると、口座開設から銀行取引のすべてをオンラインでできる銀行がオンラインバンクです。
また、それゆえにオンラインバンクはセキュリティシステムが確立されています。2要素認証、暗号化、ファイアウォールなどの高度なセキュリティ対策を使用して、顧客の情報を保護し、口座への不正アクセス防止に努めています。
オンラインバンクの利点
では、なぜオンラインバンクの口座はそんなにいいのか?
オンラインバンクの利点をまとめてみます。
オンラインバンクの利点
- 金利が高い
- 手数料が低い
- 24時間いつでもオンライン取引が可能
- 自宅にいながら口座開設、取引ができる
オンラインバンクの一番の魅力は高い金利です!
銀行という建物をもたなくてよいので、土地や建物への経費、各支店の人件費等様々な経費が掛からずに済みます。
そしてその分、預金の利率を一般の銀行よりはるかに高く設定してくれているのです。
高い金利にくわえ、手数料が安い!
普通の銀行だと、多くの場合、口座を維持するためのメンテナンス費がかかります。でもオンラインバンクではメンテナンス費は無料です。
口座の開設時、多くの普通銀行では最低預入金額(minimum opening deposit )が設定されていますが、オンラインバンクではこの設定がないので、とりあえず口座をつくっておいて後から入金することもできます。
さらに、ほとんど全ての取引がオンラインで完結するため、自宅で手軽に利用することができます。
私も口座を開設しましたが、普通銀行のように銀行窓口に出向いていって長い列にならんだりすることなく、うちのリビングで全部完了!
オンラインバンクの不便な点
スマートフォン、PC、タブレット等からいつでもアクセスできるオンラインバンクですが、逆に言うと、インターネットがつながっていないと利用できないということになります。
オンラインバンクの不便な点
- 窓口での対応がない
- ネット環境が不安定な場合では取引ができないことがある
- 現金の入金、出金ができる場所が限られる
不便な点としては、窓口での取引がないため、現金の入出金がしにくいことです。もし現金が必要な時には各バンクの提携ATMを利用することになります。
なので、頻繁に現金を出し入れするための利用にはむいていません。
それから、特に利率が高いのはsaving account(普通預金口座)ですが、これらの口座については月間の出金回数が6回までに制限されています。(これは普通の銀行でも同じです。)
普通銀行とオンラインバンクの比較
オンラインバンクの利点と不便な点がわかったところで、実際に利息がどのくらい高いのかを普通の銀行と比べてみます。
一般の普通銀行からはアメリカで利用者が多い、Chase BankとBank of Americaをとりあげてみます。
オンラインバンクからは私が利用しているCapital One 360 を例に挙げます。
*利率は2023年3月3日現在のカリフォルニア州でのものです。
銀行の種類 | Saving account の利率 | CD(定期預金)の利率 $10,000×12か月の例 |
---|---|---|
Chase Bank | 0.01% | 3.25% |
Bank of America | 0.01% | 0.03%〜3.69% |
Capital One | 3.4% | 4.15% |
この違い、すごくないですか?
CD(定期預金)にいたっては4%を上回っています。これは12か月の定期預金に$10,000を預けた場合の利率ですが、金額や期間によっては4.3%~5.0%になるものもあります。
3.4%といわれてもピンとこない・・・ですか?
実際に預けたお金にいくらの利息がつくのかを比べてみました。
このグラフは$10,000(2023年3/3時点で137万円程度)をオンラインバンクと普通の銀行に預けた場合につく利息を比較しています。
- オンラインバンク(Capital Oneの例)
1年後$340→ 2年後$690 - 普通の銀行(Bank of Americaの例)
1年後$1→ 2年後$2
大きな違いですよね!
こんなに金利が高いと「怪しいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはないので安心してください。
高い金利、低い手数料が実現できるのは、一般の銀行に比べて物理的な支店やインフラを維持するためのコストがとても低いからなのです。
普通銀行に比べほとんどのオンラインバンクはメンテナンス費も最低の預入れ額もありません。
とはいえ、どんなオンラインバンクも同じように信用、おススメできるわけではありません。しっかり比較検討して自分の目的にあった銀行を選ぶのが大切です。
<アメリカのネット銀行を賢く選ぼう!4つの高利息オンラインバンクを比較>では、きちんとした実績とバックボーンに支えられたオンラインバンク4つを比較、紹介しています。
オンラインバンクの賢い利用法
オンラインバンクの特徴をおさらいすると・・・
- 金利が高い(大きい利息がもらえる)
- 多くの手数料が無料
- セービングの口座は一か月の取引限度回数がある
- 現金の入出金にはむいていない
- 長期で高利率の CD もある
こういった特徴を考えると、オンラインバンクは次のような資金の預け入れにピッタリです。
オンラインバンクの効果的な利用目的の例
- 一定の金額を効率よく利息が付く口座にあずけたい
- 投資などのリスクをとることなくまとまったお金を増やしたい
- 近い将来のイベントに備えて積立預金をしたい
もうちょっと具体的な例をあげてみますね。
- 給料の一部をセーブするために、毎月に$200をオンラインバンクのセービングアカウントに預ける
- 来年の家族旅行のために、オンラインバンクのセービングアカウントに$2,000を1年間預ける
- 緊急時のために、オンラインバンクのセービングアカウントに$10,000の緊急資金を準備しておく。
- 将来家を買う時のために、オンラインバンクのCDに$20,000を5年間預ける
などなど、長期的な色々な場面を想定しながら、オンラインバンクを上手に利用してみてください。リスクをとることなしに着々と効率よく増やしていくことができます。
特に普通銀行の利息がなかなかつかない現在では、ほんの数パーセントでも高い利息を得られるならそれだけでも大きな違いを生みますよね!
逆に、日常生活で頻繁に出し入れが必要なお金は利便性を考えてローカルのアクセスしやすい普通銀行においていてもいいと思います。
私の場合は、
- 地元の一般の銀行 ➡ 給料振り込み・水道光熱費、買い物の支払い
- オンラインバンク ➡ 家の修理や旅行などの大きい出費に備えた貯金・子供たちの将来の車や大学準備費用
こんな感じで、使い分けています。
まとめ
オンラインバンクの特徴をあげてきましたが、普通銀行に比べて手数料が安く、利息が高いのが一番のポイントです。
さらに、24時間いつでも取引が可能なので、忙しい方や時間に余裕がない方にもオススメです。
一方で、ATMが少ないというデメリットもあります。
利用する際には、金利や手数料に加え、安全性、利便性、カスタマーサポート、などを比較して、自分にとって最適なオンラインバンクを選ぶことが大切です。
将来の目的や使い道によって自分に合ったオンラインバンクを探してみてくださいね!
利息がどれほど違うのか、気になりますね。