こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。
お仕事で、または学生として、アメリカでの生活をはじめるうえで、銀行口座を持つことは必須です!
日本で個人が使うのは、給与振り込みから各種支払いまで何でもできる万能選手、普通預金口座ですね。
一方アメリカでは、普段使いに利用するチェッキングアカウントと、預金を目的としたセービングアカウントの2種類の口座を使い分けます。
この記事では、アメリカの銀行口座の基本から、チェッキングアカウント、セービングアカウント、さらにはCD(定期預金)やマネーマーケット口座まで、さまざまな選択肢をわかりやすく解説します。
さらに、アメリカ特有の「チェック」文化についても触れ、あなたのアメリカ生活で知っておきたい知識とヒントを提供できたらと思います。
アメリカ移住を考えている、またはアメリカで暮らし始めたばかりのあなたに、この記事がアメリカでの金融生活をスムーズに軌道に乗せるヒントとなれば幸いです。
- アメリカの銀行口座の種類と用途
- セービングアカウントについて
- チェッキングアカウントについて
- CDについて
- 日本とアメリカの銀行口座の違い
各銀行口座の特徴を知って、適切な口座を選ぶことで、アメリカ生活の第一歩をスムーズに進めましょう!
アメリカの銀行口座の種類
アメリカで個人が利用する銀行口座はこの二つです。
アメリカで普段使いする二つのアカウント
- セービングアカウント (Saving Account)
- チェッキングアカウント (Checking Account)
アメリカのチェッキングアカウント(Checking Account)とセービングアカウント(Savings Account)は、それぞれ独自の特徴があります。
日本の銀行口座とは異なる使い方をするので、しっかり把握してそれぞれの口座を利用していきましょう。
以下に、日本とアメリカの銀行口座の比較をまとめました。
項目 | 日本・ 普通預金口座 | チェッキング アカウント | セービング アカウント |
---|---|---|---|
主な用途 | 日常の支払いや預金、給料の受け取り等 | 日常的な支払い、小切手発行、デビットカード使用 | 貯蓄 |
利息 | 低い | 非常に低い | 比較的高い |
取引の自由度/制限 | 高い流動性と利便性 | 高い流動性と利便性 | 引き出し回数に制限あり |
このように、チェッキングアカウントは日常生活のお供に、セービングアカウントはその名の通りセービング(貯金)用に、という使い分けになります。
日本では通常個人なら普通預金口座ひとつでできることをアメリカでは二つの口座にそれぞれ違う役割を持たせて利用しているのがわかります。
そして日本なら当座預金口座とひもづいている小切手ですが、アメリカではチェッキングアカウントが対応しています。
小切手についてはのちほど説明しますが、アメリカでは個人でも割と利用する機会があるんですよ。
では各口座の特徴を詳しく紹介していきます。
チェッキングアカウント:日常使い用口座
チェッキングアカウントの特徴
チェッキングアカウントは、アメリカで最も一般的に使用される銀行口座です。日々の支払い、給料の受け取り、電子決済、小切手の発行など、多様な金融活動をサポートします。
利便性も高く、日常生活のパートナーですね。
- 特徴: 高い流動性と利便性
- 主な用途: 日常的な支払い、チェック(小切手)の発行、デビットカードの使用、直接預金(Direct Deposit)など
- 利息: 非常に低いか、まったくつかない
とりあえずチェッキングアカウントがあれば一通りのことができます。ですが、利息はほぼ付きません。
チェッキングアカウントの利用例
チェッキングアカウントではこんなことができます。
- 直接振り込み (Direct Deposit) – 給与、Tax return等の振り込み
- 日常的な買い物 – 日々の店頭でのお買い物にデビットカードを利用
- 公共料金の支払い – 電気、ガス、水道などの公共料金の自動引き落とし
- 家賃の支払い – 家賃の支払いにチェック(小切手)を使用することも
- オンラインショッピング – デビットカードを使ってインターネットでの買い物
- 友人や家族への送金 – 電子送金サービスを通じての即時送金、他の送金システムと紐づけての利用
- 学校・コントラクターの支払い:子供の学校のPTA会費、水道修理やさん、庭師などへはチェックで支払いが主流
様々な用途で使われていることがわかります。
ところでアメリカで色々な支払いをする時には、デビットカードのほかにもチェッキングアカウントを連携させた Venmo、PayPal などの送金アプリが使われることも多くあります。
また、アメリカはカード文化だと思っていたら、なんと普段の生活でチェック(小切手)を使う場面も少なくないのには驚きです。
日本とは大きく違うところなのでチェックについても説明をしておきますね。
チェック(小切手)の文化について
アメリカでは個人でもチェックはよく利用されています。
チェックブックを持ち歩き、子供の学校での支払い、家賃の支払いなど、日常的な支払いにチェックを使用することがあります。
スーパーの買い物でもチェックを使う人がいるのに驚きました。
チェックブックは口座を開く時に、銀行から1冊無料でついてくることもありますが、2冊目からは自分で購入することになります。
よくあるチェックの利用例
- 子供の学校のPTA会費、ファンドレイザー寄付金
- 子供の課外活動の費用
- 庭師・コントラクターや水道屋などの修理費用
- 結婚式などのお祝い
カードや電子決済が主流で現金を持ち歩くことが少ないアメリカですが、カードを使えないちょっとした支払いに現金代わりに使われている感じですね。
「わざわざチェックじゃなくてもよくない?」と思うかもしれませんが、現金に比べて便利な点もあります。
- 現金を持ち合わせていなくてサイン一つで支払いができる。
- 学校関連の費用を子供に持たせる時には、現金を持ち歩くより安全。
- チェックの取引は銀行に記録が残るため、現金支払いに比べ家計簿への管理集計がしやすい。
チェックは日々の取引や支払いに利用されるので、流動性の高いチェッキングアカウントに連携されていることがほとんどですが、一部の銀行では、セービングアカウントやビジネスアカウントでも限定的にチェックの利用を許可している場合があります。
次はセービングアカウントについてです。
セービングアカウント:貯金用口座
セービングアカウントの特徴
セービングアカウントは、名前の通り貯蓄(セービング)を目的とした口座です。
チェッキングに比べるといくらか多くの利息がつきますが、一か月の引き出し回数に制限がついていることもあるので利用には注意が必要です。
- 特徴: 貯蓄用の口座・引出し回数に制限があることが多い
- 主な用途: 短期間から長期間にわたる貯金
- 利息: チェッキングよりもやや高いことが一般的
特にオンラインバンクのセービングアカウントなどは利率が高く長期の貯金に人気です。
緊急時の資金や将来の大きな買い物に向けた貯金など、さまざまな目的で利用されます。
セービングアカウントの引き出し制限
セービングアカウントには、引き出し制限がついていることがあります。この制限は、お金を頻繁に引き出してしまうことを防ぎ、貯蓄を促進しますが、制限を超えるとペナルティをとられます。
セービングアカウントの引き出し制限は、通常1か月あたり6回までとされています。
制限にはセービングアカウントからの現金引き出しや転送、オンラインでの支払いなどの取引がこれに含まれます。
引き出し制限は全ての銀行で同じではないので確認が必要です。
一部の銀行は独自の方針を持ち、この制限を超えた引き出しに対して追加手数料を課す場合もありますし、制限を超えるとアカウントの種類を変更するか、引き出しに制限を加える場合もあります。
このような引き出し制限があることが日常使いに適さない理由の一つです。
このように、セービングアカウントは貯蓄用の口座なのですが、特に近年は低金利で利息もあまり期待できません。
そこで、さらに利率が高く貯蓄に適した口座についても紹介しておきますね。
CDとマネーマーケット:貯蓄用口座
上記のセービングアカウントに加え、特に長期にわたっての貯蓄に適している口座に、CDとマネーマーケットという口座があります。
CD の概要
CD: Certificate of Depositの略
一定期間、資金を預け入れることで比較的高い利息を得られます。
CDは、一定期間(数ヶ月から数年)預け入れることで、その期間終了時に約束された利息を得ることができます。
通常、CDを開設するには一定の金額が必要で、期間が終了するまで預金は引き出さないのが前提です(期間途中に引き出す場合はペナルティが課されます)。
先々の支払いにそなえてまとまったお金を貯金したい場合などに利用されます。
以下はCDの特徴です。
- 利率:
通常、CDの利率は普通の貯蓄口座よりも高いです。 - 一定期間の固定利息率:
一定期間(例えば6か月、1年、5年など)にわたって預金を保持し、その期間中は利率が固定されます。 - 取引の制限、期間中の引き出し:
途中解約はできません。期間中に預金を引き出す場合には、ペナルティが課されることがあります。 - 預金の保護:
CDの預金は、FDICという機関によって最大で25万ドルまで保護されています。
CDの期間や金額によって異なりますが、一般的には他の銀行口座よりも高い利率が提供されています。
また、CDの利率は期間中固定されており、市場の変動によって影響を受けないため、リスクの低い資産運用手段として利用されます。
確実なリターンを求める方に適しています。
マネーマーケットの特徴
マネーマーケット: Money Market
セービングアカウントに比べやや高い利息を得られます。
マネーマーケットは、セービングアカウントとチェッキングアカウントの中間のような存在です。
チェック(小切手)の発行やATMでの出金など、チェッキングアカウントと同様の機能を提供している場合があります。
ですが、口座維持手数料やATM手数料など、手数料がかかります。
以下はマネーマーケットの特徴です。
- 利率:
一般的にセービングアカウントよりも高い傾向があります。 - 利息の変動:
固定金利ではないので金利変動リスクがあります。 - 流動性が高い:
いつでも引き出し、解約ができます。 - 預金の保護:
預金は、FDICという機関によって最大で25万ドルまで保護されています。
セービングアカウントより比較的高い利息を提供し、同時にある程度の流動性も保ちます。
緊急資金の保管や、短期間の貯蓄に適しています。
CDとマネーマーケットの比較表
CDとマネーマーケットの違いを表にしました。
項目 | CD | Money Market |
---|---|---|
金利 | 高い | セービングより高くCDより低い |
流動性 | 期間満了まで解約できない | いつでも引き出し・解約できる |
金利変動 | 金利変動なし | 金利変動リスクがある |
預金保険 | 25万ドルまで補償 | 25万ドルまで補償 |
アメリカでの貯蓄用口座について
セービングアカウント- CD
- マネーマーケット
など異なる口座の特徴がわかっていただけたと思います。
それぞれの特徴とお金の用途をてらしあわせて最適な口座を見つけましょう!
まとめ
銀行に口座を持つことは、生活の基盤を作るための必要な第一歩ですね!
- 日常生活での利便性を高めにはチェッキングアカウント
- 貯蓄をするにはセービングアカウント
これらを上手に活用することで、アメリカでの生活をより豊かに、そして安心して送ることができます。
それぞれの口座の特徴を理解し、自分のライフスタイルや将来の計画に合った口座を選びましょう。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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