アメリカ子供と学校

【アメリカ】小学校の一日の様子~日本の学校との違いを体験!

ElementarySchoolDay
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こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。

うちの子供はアメリカの公立小学校に通っています。

はじめて長女が学校に通い始めた頃は知らない事ばかりで、私にとっても毎日が楽しい勉強でした。 

朝の通学、ランチ、授業、イベントなど、日本とはちょっと違うアメリカの学校の様子に驚きながら、なかなか楽しいアメリカの小学校を体験させてもらってます。

今日はそんなカリフォルニア州の公立小学校での登校から下校までの様子をご紹介します!

これからアメリカの小学校に通うお子さんをお持ちのあなたの参考になれば嬉しいです。

アメリカの小学校 送り迎えは車かバスで

スクールバス

アメリカの小学生の登下校は、ほとんどが車かバスです。

よほど学校のすぐそばに住んでいるか、高学年の生徒でないかぎり、徒歩で登校する生徒はいません。

上級生になってくると、ちょっと遠くでも歩く子がいたり自転車通学の生徒たちもみかけるようになります。

そもそもアメリカは車社会なので、よほどの都会やオフィス街でない限り、大人でも歩いている人はいません。

車で送り迎えする時は、学校の入り口に乗り降り専用の場所が設けてあるので必ずそこで子供をおろします。

登下校時はとにかく混んで学校前に長い列ができるので、早めに行くのをおススメします。

私は学校から少し離れた道路に路駐して、そこから数分一緒に歩いてお見送りしています。

朝の清々しい空気を吸って歩くのは気持ちいい! 

私も頑張ろうっという気分になるので、私は朝のお見送り時間が大好きです。

同じく近くから歩いてくるお友達やそのお父さん、お母さん達とも顔見知りになって笑顔で挨拶を交わすのも嬉しい日課になってます。

学校から登下校時の指示があるのでそれに従いましょう。安全第一です!

朝食を学校で食べることもできる

朝食メニュー
朝食メニュー(おやつみたい!)

お家が朝忙しくてちゃんと朝食をとる時間もないときは、学校で朝ごはんを食べることができます。

うちの子の学校は朝8時登校なんですが、7時半にカフェテリアがオープンして朝食が用意されています。

簡単な食事ではあるけれど、なんだか楽しそうなのでうちの子も一度朝早く登校して食べさせてもらいました。

子供の朝食2022年度は無料です。

うちの子の小学校では、通常でも生徒$2、大人も$3で食べることができます。

早朝からチャイルドケアに子供をあずけている家庭もあるので、嬉しいサービスですよね。

遅刻したらどうする?

始業直前には「校門内に入ってくださーい!」という合図のチャイム(ベル)がなります。Warning bellTardy bellといって、このベルとともにゲートが閉められます。

ギリギリで走ってくる子はこのベルが鳴り終わるまでにゲートをくぐればセーフ!

その後から入ってきた生徒は遅刻です。

うちの子も何度か全力疾走して駆け抜けました。

門は閉めずに、先生が「はーい、ここからは遅刻ー」(もちろん英語で)と門の前で列を作らせるところもあるようです。

遅刻は Tardy とよばれます。

遅刻したらSchool Officeで Tardy Pass またはTardy Slipとよばれるカードを受け取らなければなりません。このカードをクラスの担任に渡すことが遅刻の報告となります。

バックパックは教室の外に置いておく

アメリカの学生が使うバッグはバックパックとよばれます。

ランドセルのような学校指定のものではないので、個人で好きな柄の好きな大きさのものを使っています。

バックパック

キャラクターものも多く子供の趣味が表れて面白いバックパック

さてこのバックパック、私の子供達のクラスでは教室の外の壁についているフックにかけるようになっています。

一日中、外に置いたままなんですよね。

と、ここで私が妙に違和感を覚え、気になってしまうのは、アメリカの小学校と日本の小学校では建物の構造が違うからなんです。

日本の学校は大きな建物のなかに廊下も階段も教室も全部はいっているじゃないですか?

ランドセルを廊下においても、建物の中なので安全だし直射日光に晒されることもないです。

でもカリフォルニアの小学校の多くは一階建てで、外から直接教室のドアを開け中に入るスタイル。

建物の違い 教室の入り口

生徒が歩く屋根がついた通路はありますが、建物の中ではありません。

その通路にバックパックを一日置いたままなので、人目にもさらされます。

安全面はともかく、もっと気になるのはバックの中のランチ。だって真夏はかなり高温。

なので夏場はランチボックスに保冷パックを詰めるなどして対策をしています。

小学生が使う持ち物については「Back to School!アメリカの新学期準備ガイド-チェックリスト付き!」に一覧をのせています!

The Pledge of Allegiance

始業のベルがなると朝の校内放送からクラスの一日は始まります。

朝の放送を行うのは生徒会の生徒たち。

その日のイベントやニュースを伝えた後、その日が誕生日の生徒の名前を読み上げて祝っててくれます。

そしてそのあとにやってくるのが The Pledge of Allegiance(ザ・プレッジ・オブ・アリ―ジェンス)。

教室内にあるアメリカ国旗(各教室に国旗か国旗のポスターが貼ってある)に体をむけて、右手を左胸にあてて、クラス全員でThe Pledge of Allegiance なるものを唱えます。

The Pledge of Allegianceとは忠誠の誓いという意味で、アメリカではほとんどの州の公立校でこの誓いを唱えることが義務付けられています。

これ、初めて見たときはびっくりしました。

子供達から聞いてはいましたが、実際にその場で見ると「おぉー!」と思いました。

ある日クラスのボランティアで朝から教室にいた時のこと。

このThe Pledge of Allegiance が始まると、今まで忙しく準備をしていた保護者のみんなも全員すっと立ち上がって唱え始めました。

これはもう反射的なんですねー。

毎朝やっています。

The Pledge of Allegiance

The Pledge of Allegiance
 (忠誠の誓い)

長いですが
「アメリカ合衆国の国旗とその共和国」に忠誠を誓う一文です。

その共和国とは「全ての民の自由と正義が備わった、神のもとに統一され分割されることのない一国家である」と書かれています。

移民の国アメリカで、様々なアイデンティティを持つ人たちが一つの国の民としてまとまっていく為にはこういった”愛国心をもち一国民として忠誠を誓う”ことを教えるのは重要なんだなと感じます。

先生にはミスター、ミセス、ミスをつけて呼ぶ

さて、先生の呼び方。

英語で学校の先生の事をティーチャー(teacher)と言いますね。

これは先生という職業を意味しています。

日本語で「先生」は、職業も敬称も兼ねているので「○○先生」と使えますが、アメリカでは敬称として使わないので、「○○ティーチャー」とは言いません。

先生個人を呼ぶときには、ラストネーム(苗字)の前に Mr. Mrs. Ms. などの敬称をつけてよびます。

LEGO Ninjagoという番組で大先生の忍者を「Sensei Wu」と呼んでいますが、これは例外。

普通の生活では「Mr. Wu」となります。

ラフな感じの教室風景

絵文字いっぱいのクラス

クラスの様子ですが、なんとなく教室全体の雰囲気が日本と違うなーと感じます。

日本の教室は一人ずつに机とイスがあって、それがきれいに何列にも並んでいるというイメージなんですよね。少なくとも私の小学生時代(遠い昔!)はそんな感じでした。

アメリカの小学校では何列もビシーッときれいに机が並んだ教室はあまり見かけないです。

なんとなく独特の形にアレンジされていたり、グループにわかれていたり、なんかゆるーい整列感です。

キンダーガーテンのクラスは床に座るか大きなグループテーブルがメインでした。

教室内のインテリアには先生方の個性がかなり表れてます。

自分のすきなアイテムを教室中にふんだんに使っています!

うちの子の担任がレゴの大ファンだったときは、至る所にレゴのポスターやレゴブロックで作ったものが置いてありました。

絵文字が好きな先生の教室には、あらゆる絵文字キャラのポスターやクッションが並んでました。

個性的で自由な感じが面白いです。

クラスでの学習の様子

クラスの様子

クラスでの授業はグループ学習がとても多い印象です。

いつもテーブルグループで話し合ったり問題を解いたりするので、仲良しの子と同じグループになれたときにはめっちゃ喜びます。

うちの学校の先生方は女性が圧倒的に多く、皆さんパワフルな感じです。

授業中はグループ学習でワイワイ騒がしくなる時もありますが、朝のミニクイズや読書の時間のような、静かに取り組む時間は、本当に静かになります。

保護者をボランティアで呼んでくれる授業などもあるので参加してみると、子供たちがみんな楽しそうにしていて安心しました。

勉強の内容

アメリカの小学校にはキンダーガーテンも含まれます。

キンダーガーテン(Kindergarten)

小学校1年生になる前の1年間で、小学校(Elementary School)の中に併設された校舎に通います。 キンダーと省略してよばれます。

キンダーのクラスではまず学校のルール、各自を尊重することなど、共同生活の基本を学びながら、学習カリキュラムを並行して行います。

キンダーでは主に読み書きと発音、数や形、お天気や動植物といった基本的なことを五感を使って学びます。

小学生になると、キンダーでの学習の基礎をもとにどんどん勉強がすすんでいきます。

その年の学習内容は Back to School Nightで先生が話をしてくれます。

Back to School Night

学年の初めに行われる先生と保護者とのクラス説明会。
校長先生やPTAからの挨拶が一緒に行われることもあります。

子供の担任はどんな先生なのか、クラスメイトやその保護者にはどんな人がいるのか、実際にみんなと会って話せる数少ないチャンスです。

先生の自己紹介にはじまり、その年の学習内容やクラスでの約束事、宿題やテストについて、保護者に知っておいてほしい事などをクラスの担任が話してくれます。

先生の指導方法

学習指導

先生方の指導方法は学校やクラスによって結構まちまちな印象です。

私の娘はキンダーのときに一度引っ越しをしたので二つの学校を経験したんですが、この二つのクラスの様子が全く違って戸惑いました。

一つ目のキンダーの先生はとても活き活きとした人で、学習の中に歌をふんだんに取り入れてにぎやかなクラスを作っている印象でした。

娘も学校から帰るといつも楽しそうに私に歌ってくれました。

一方、転校したさきの新しいクラスはちょっと雰囲気が違って、娘は「全く歌を歌わないし退屈」と言ってました。ビデオをみながらの学習が多かったそうです。

学校方針なのか先生の方針なのかわかりませんが、クラスによって違うものなんだなーと思いました。

ちなみに次の年にもう一度学校を変わって満足してます。

生活指導

小学生の生活指導では先生方が色んなアイデアを自分のクラスに取り入れているようです。

私が子供から聞く話から推測すると、全般的に、positive reinforcement で「生徒全員を励まして良い行動を促す」ような指導が多いようです。

例えばあるクラスでは、マーブルジャー(Marble Jar)を使っていました。

クラス全員がとても静かに過ごせたり、クラスで良い行いができたときに、先生がマーブル(ビー玉)を大きなジャーに一つずつ入れていきます。

そしてある日そのジャーいっぱいにマーブルがたまったら、クラス全員にご褒美をあげるんです。

ご褒美は「楽しい時間」。

映画を見る日だったり、いつもより長い休み時間をあげたり、パジャマデイをつくってくれたりしました。

2学年混合クラスがある

アメリカの学校には、一つのクラスに2学年が混合になった Combination Class なるものが存在します。

一般にコンボクラスと呼ばれています。

コンボクラス

一学年の生徒が一定のクラス数に収まりきれない時など、人数調整するために二つの学年から数人ずつを集めて一つのクラスにいれたもの。

定員オーバーして無理に生徒を一クラスに詰め込むよりいいと思いますが、実際に子供がコンボクラスにいる事には賛否あります。

当たりはずれはありますが、あまり好まれないようです。

先生が一つの学年に教えている間にもう一つの学年の生徒には別の作業をさせています。

不人気の理由

  • 同学年の友達の人数が少ない
  • 学年全体での行事に参加できないことがある
  • 他のクラスの子と休み時間が合わなくなった

一人で作業をこなしていけるタイプの生徒がコンボクラスに選ばれることが多いと聞いてますが、大抵誰もが一度はコンボクラスを経験しているようなので何とも言えません。

うちの子達も「コンボは好きじゃない」と言ってます。

私も同感ですが、一度だけとても良かったことがあります。

うちの娘がコンボクラスになったある一年は、同じ学年の子がそのクラスに7人だけでした。

でもそのせいで逆にその7人はガッチリ結束して、勉強でもプロジェクトでも協力し合っていい成績を残してくれました。

その7人はその後もずっと仲良しです。

先生にも恵まれてとてもいい一年になったし、コンボだから良いとか悪いとかは一概には言えないですね。

アメリカの小学校の時間割

さて、うちの子の小学校では時間割を配られたことがありません。

日本の学校では一年のはじめに時間割表をもらいますよね。日替わりの教科のスケジュールが一目でわかって便利です。

アメリカにももちろん時間割があるにはあるんですが、日本の時間割とはちょっと違います。

Bell Schedule

こちらが一例です。Bell Scheduleともよばれます。

何時からは何の時間というのがわかるようになっています。
ほぼ毎日同じ教科が同じ順番で教えられています。

曜日によっては通常のスケジュールにかわってPE(体育)や美術、音楽などが特別科目として入ってきます。

休み時間

校庭

Snack Recess

アメリカの小学校には10分から15分のおやつ休憩の時間があります。

Snack Recess とよばれます。

日本の中休みにあたるわけですが、この時間はうちから持ってきたおやつ(ヘルシースナックと言われる種類)を食べていい時間です。

みんなパクパクっとおやつを食べてから遊びに出ていきます。

休み時間が終わるとベルがなって、校庭にいる生徒はクラスごとに一列に並んで教室に戻ってきます。

Lunch Recess

Lunch Recess にはランチの時間と昼休みがふくまれます。まずは校庭のランチテーブルかカフェテリアで昼食を食べます。

学校給食を食べる生徒はカフェテリアまで一列に並んでいって、ランチレディーからいただきます。弁当持参でもOKです。

ランチのあとには待ちに待ったお昼やすみです。

キンダー用の遊び場と小学生用の校庭はわけられています。

昼休みはみんな運動場の遊具で遊んだり、ボール遊びやおしゃべりで忙しいようです。

昼休みにはランチレディーとは別にNoon Duty とよばれるスタッフもいて、先生方にかわって休み時間のこどもたちの監督をしています。

落とし物 Lost & Found

落とし物の服とランチボックス

落とし物の多さはすさまじいです。

休み時間が終わるたびに誰かのジャケット、水筒、弁当箱などがあちこちに落ちています。

名前が書いてある物も多くあるのに、持ち主のもとに戻らない仕組みがよくわかりません。。。

落とし物がこれだけ毎日大量にあるのは驚きです。

落とし物はスクールオフィスにしばらく保管してあります。

あまりに多いので、定期的に落とし物を集めた大きな箱やハンガーにかかったジャケットの数々を学校前に並べてくれています。 

保護者にも自分の子供の物がないかチェックするように連絡がきますが、最終的には地域のリサイクルショップに寄付されています。

一日の終わり

一日の終わりには先生からの連絡事項や宿題などを確認。

「帰りの会」のような時間です。

終業のベルが鳴るころには、低学年の生徒は先生と一緒にゲートまで歩いてきます。

バスで帰る生徒はバス組に分かれてバスまで一緒に歩きます。

保護者のほうは、門のそばで待ってる人もいれば、近くの道に止めた車の中で子供がくるのを待っている人もいます。

私も以前は校門近くでお友達のお父さんお母さん達とおしゃべりしながら待っていました。

上級生になると、子供達だけで歩きたい様子だったので、ちょっと先の道路にとめた車のそばで待つようになりました。

うちの子の学校は2時過ぎには終わります。下校時間がずい分早いので、放課後はそのまま学校のチャイルドケアに行く生徒たちも多くいます。

今日も一日お疲れ様でした! 

まとめ

小学校での毎日、なんだか楽しそうですよね!

ところ変われば色々と違うこともあると思いますが、カリフォルニアの我が子が通う小学校の毎日はこういう感じです。

アメリカの小学校、子供たちが元気に遊び、学んでいます。

そんな子供たちをしっかり応援できるように、今日も笑顔で頑張りましょう!

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