こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。
娘が高校に通うようになり、アメリカの高校生の生活ぶりをみながら学びや驚きがいっぱいです。
スポーツやクラブ活動をとおして、他の学年の友達とも交流が多い日々ですが、びっくりするのは、3年生にもなるとそろそろ車を運転し始める友達もいることです。
アメリカの高校では、車で通学する生徒もいるんですよ!
私は昔 大ヒットした「ビバリーヒルズ高校白書」というドラマで高校生が運転して登校するシーンをみて カッコイイ!と思ったものでした。
アメリカの多くの州では、16歳から運転免許がとれます。
あなたのお子さんも高校生ですか?
今回はアメリカの高校生がどうやって運転免許を取得するのか、筆記試験の準備から免許取得まで、全体の流れや費用なども含め、ステップごとに詳しくご紹介します!
州によって詳細は異なりますが、この記事では私の住むカリフォルニア州の例をあげて、「何をいつから始めたらいいの?」の疑問にお答えしています。
- アメリカの高校生の運転免許のとりかた
- 運転免許を取るための費用
- 大人と高校生の免許取得方法の違い
いろいろと知っておかないといけないことがたくさんあります。
アメリカに住む高校生の運転免許取得への第一歩の参考になると嬉しいです!
高校生と大人の免許取得時の違い
私が初めてアメリカに来て車の免許をとった時にはあまりの安さにビックリしたことを覚えていたので、子供達の免許取得にも費用はさほど掛からないだろうと思っていたのですが大きな勘違いでした!
すでに日本で運転歴のあった私の場合と違うのは当然なのですが、特に18歳以下の場合は免許取得の方法が大きく異なるのでしっかり把握する必要があります。
日本ほどではないにしろ費用もそこそこかかります。
そして免許取得までの期間も思っていたより長いです。
大人の場合、短期間で免許の取得ができますが、18歳未満の場合は練習期間として6か月以上仮免許を保持している必要があります。
まずはアメリカの高校生が運転免許を取得するまでの全体の流れをつかんでおきましょう。
高校生の運転免許取得までの流れ
超重要!年齢について
まずはじめに、年齢についての決まりをまとめます。
- 筆記試験の受験
- 仮免許(Instruction Permit)の取得
- 実技試験の受験(最低6か月の仮免許保持期間が必要)
- 本免許(Provisional Driver’s License)を取得
- 6時間以上の実技教習、親との50時間の練習をすることなしに免許の申請が可能
- 免許証の条件解除
2024年、カリフォルニア州でのきまりをもとにしているので、詳細はお住まいの地域のDMVでご確認ください。
運転免許取得のロードマップ ~ 5ステップ!
アメリカの高校生(18歳未満)が運転免許を取得するまでのロードマップを5ステップにまとめました。
*2024年 カリフォルニア州の場合
- 学科講習の受講と修了証の取得
オンラインまたは教室で30時間の学科講習(Driver Education Class)を受講します。修了証は、仮免許取得に必要な書類の一つです。 - 筆記試験の受験と仮免許の取得
DMV(Department of Motor Vehicles)で筆記試験を受験し合格すると、仮免許が発行されます。
この段階で運転の基本を学ぶ準備が整います。 - 認定された教官との実技教習
まずは州に認定されたドライビングスクールで教官による6時間の実技教習(運転練習)が必須です。 - 保護者と運転練習
保護者(または25歳以上のカリフォルニア州の運転免許証保持者)と50時間以上の運転練習をします(うち10時間は夜間の練習)。 - 実技試験と免許取得
仮免許取得から6か月以上経過後、実技試験に合格すると晴れて運転免許証が発行されます。
各ステップで結構な時間が必要ですよね。
「16歳になったらすぐに免許をとりたい!」と思っているのだったら、16歳になるのを待たず、早めに準備とりかかることをおすすめします!
各ステップの詳細は次のとおりです。
Step 1: 学科講習の受講と修了証の取得
カリフォルニア州では、15歳6か月から仮免許を申請することができますが、仮免許を申請するために、まずは学科の講習が必須です。
学科講習クラスとは?
学科の講習は「Driver Education Class」とよばれ、高校生が仮免許を取得するための第一歩です。
運転の基本ルールや安全運転の重要性を学ぶためのプログラムで、多くの州で受講は必須とされます。
このクラスを修了すると、「修了証(Certificate of Completion)」が発行されます。
どこで受講できる?
学科の講習は、オンラインやドライビングスクールで受講可能です。
- オンラインで受講
- インターネットを利用して、自宅で好きなタイミングで学習可能
- 費用:$30~$80程度
- カリフォルニアDMVが認定したコースを選ぶことが重要
- 教習所で受講
- 地元の教習所に通いながら対面で受講
- 費用:$100~$300程度とオンラインに比べてやや高め
- 実技教習とのパッケージになっていることが多い
- 学校で受講
- 学校によっては学内で講習を提供している場合がある
- 費用:多くは無料
講習内容
- 運転の基本ルール
- 交通標識の意味
- 運転マナーと安全運転の重要性
- 緊急時の対応方法
- 州ごとの運転に関する法律
これらの知識をしっかり学んで仮免許の筆記試験にのぞみます!
学科講習についてアドバイス
- クラス修了後は修了証を忘れずに保管!
仮免許申請時に必要になるため、紛失しないよう大切に保管してください。 - DMV認定コースを選ぶことが必須
認定されていないコースでは修了証が発行されない場合があります。事前にDMVのウェブサイトで確認しましょう。 - オンラインで受講する場合は、学校の試験やスポーツなどの活動が忙しい時期とかぶらないように、夏休み、冬休みなどの長期休暇を利用して一気に講習から試験までを終わらせるスケジュールを立てておくと良いと思います!
Step 2: 筆記試験と仮免許の取得
学科講習が修了したら、仮免許を申請し筆記試験をうけます。
仮免許を申請できるのは15歳6か月からです。
仮免許は「Learner’s Permit」または「Instruction Permit」とよばれます
仮免許とは?
仮免許を取得すると教官や親の監督下で運転の実地練習が可能になります。この免許を取得するためには、筆記試験に合格する必要があります。
仮免許を取得するための条件
仮免許を取得するには、以下の要件を満たす必要があります。
- 年齢:15歳6か月以上
- 修了証:学科講習(Driver Education Class)の修了証を取得
- 運転免許証の申請:保護者または法的後見人の署名が必要
- 筆記試験にに合格
- 視力検査
- その他必要書類:
- 身分証明書
(パスポートや州発行のID、出生証明書など) - カリフォルニア州内の居住証明
(公共料金の請求書など)
- 身分証明書
筆記試験の対策
筆記試験では、交通規則や標識に関する基本的な知識が問われます。
試験形式は選択式で、80%以上の正解率で合格です!
試験準備のためのリソース:
- カリフォルニアDMVが無料で提供する「Driver Handbook」をしっかり読みましょう。
- オンラインの模擬試験を活用することで試験形式に慣れることができます。
仮免許取得の費用
仮免許取得のための申請料は $45で(2024年現在 カリフォルニア州)、筆記試験と実技試験の費用が含まれています。
Step 3: 認定された教官との実技教習
仮免許を取得した高校生は、安全に運転スキルを習得するため、まずは州認定のドライビングスクールで教官による実技教習(運転練習)が必須です。
実技教習
実技教習は「Behind-the-Wheel Training」ともよばれ、運転の基本技術や道路上でのマナー、安全な運転方法を学びます。
日本だと教習所の練習コースで練習を始めますが、アメリカでは公道での練習が一般的です。
練習コースを備えたドライビングスクールは少ないようです。
いきなり一般道路!
ちょっと怖いですが、教官について頑張りましょう。
ドライビングスクールについて
カリフォルニア州では、6時間以上の実技教習をDMVで認定されたドライビングスクールで受けることが義務付けられています。
実技教習は通常、
- 2時間x3回
- 1.5時間x4回
のように数回にわけて行われます。
初回の教習を受けた段階で仮免許に署名され、有効化されます。
ドライビングスクールの選び方
「お住いの地域名 + driving school」などで検索すると多くのドライビングスクールが出てくると思います。
多くはDMV認定スクールですが、なかには認定されていないところもあるようですので念のため確認をしておくといいですね。
また州のDMVのウェブサイトには認定スクール一覧をのせているページもあります。
「お住いの地域名 + DMV certified driving school」で検索して認定スクールのリストを探してみてください。
ドライビングスクールといっても、教官と一対一の運転練習なので、教官の評判やスクールのレビューをみて気に入ったところに連絡をしてみましょう。
教官が生徒を学校や自宅まで迎えに来てくれるスクールもあるので、サービス内容も確認してみてくださいね。
費用
実技教習の費用の目安は、6時間で$300〜$700程度です。
日本の自動車教習所の費用は30万円近くかかりますが、これには学科教習に加え30時間あまりの実技講習が含まれているんですよね。
それを考えると、たった6時間の教習で10万円近くかかるのは高いなぁと思います。
実技教習が終わったら
6時間の教習が無事終了すると、運転教習修了証(Certificate of Completion of Driver Training)が発行されます。
実技試験の際に必要な書類の一つですので大切に保管しましょう。
Step 4: 保護者と運転練習
ドライビングスクールの教習を終えた後、仮免許保持者は実践的な運転スキルを磨くために、50時間以上の練習走行を行う必要があります。
この時間のうち10時間以上は夜間運転が義務付けられています。
保護者や25歳以上の運転免許保持者の同乗のもと練習を継続します。
運転練習のルールと条件
- 練習の条件:
仮免許取得から6か月間にわたり練習を行う必要があります。
仮免許は教官に署名されていることが条件です。 - 同乗者:
同乗者は25歳以上で有効な運転免許を持っている必要があります。最も一般的なのは保護者が同乗する形です。
運転の練習
- 基礎練習:
初めは、交通量の少ないエリアや住宅街でスタート。加速・減速や右左折の練習に集中しましょう。 - 応用練習:
慣れてきたら車線変更、縦列駐車、高速道路での運転などを練習します。 - 夜間練習:
夜間の視界の悪さに慣れるため、10時間以上の練習を計画的に行いましょう。 - 緊急時の対応:
ブレーキのタイミングや突然の障害物への対応などを指導します。
練習のポイント
- 短時間でこまめに練習
1回の練習は1〜2時間程度にとどめて、回数を多く繰り返す。 - 運転記録をつける
練習時間や内容を記録し、小さな目標をひとつづつ達成していく → 自信につながります! - 練習ルートの設定
事前に練習ルートを決めて、迷いなくしておくと運転に集中できる。試験にそなえて試験場付近の道路も利用。 - 多様な天候
夜間や雨天などの異なる条件下での練習を取り入れて、実践力を高める。 - 安全第一
同乗者は冷静に。
急かしたり厳しくしすぎないように注意!
ここまできたら免許取得までもう少しです!
Step 5: 実技試験と免許取得
実技試験とは?
仮免許での練習を終え、運転技術が十分に身についたら、いよいよ実技試験(Driving Test)です。試験は、DMVで実施されます。
実技試験に合格すると、晴れて本免許(Provisional Driver’s License)が取得できます。
実技試験を受けるための条件
実技試験に進むには以下の条件を満たしている必要があります。
- 16歳以上であること。
- 仮免許を取得してから6か月以上経過していること。
- 運転教習修了証(Certificate of Completion)と50時間練習完了証明書を提出できること。
- 必要な書類を準備していること。
試験当日の流れ
- 事前準備
- DMVのウェブサイトまたは電話で試験予約をします。混雑するので予約は早めに行いましょう。
- 使用する車は保険が有効で、安全に運転可能な状態である必要があります(例:ライトやウィンカーが正常に動作しているか確認)。
- 必要書類の提出
- 仮免許証
- 運転教習修了証(教官のサイン入り)
- 練習完了証明書(保護者のサイン入り)
- 車両保険証明書
- 実技試験
- 試験官が助手席に同乗し、運転スキルをチェックします。
- 試験結果の通知
- 合格した場合、その場で仮の免許証が発行され、数週間以内に正式な免許証が郵送されます。
- 不合格の場合は、2週間後から再受験が可能です。
試験当日は保護者(25歳以上の州の免許証保持者)が一緒にDMVへ行く必要があります。
もし実技試験に不合格となってしまった場合、2週間(練習期間)以後に試験料を払って受け直すことができます。
免許取得おめでとう!初めの1年の決まり
実技試験に合格すると、晴れて本免許を取得します。
18歳未満の場合の本免許は、条件付き免許(Provisional Driver’s License)といって、運転時にいくつかの制限が付きます。
条件付き免許(Provisional Driver’s License)
条件付き免許(Provisional Driver’s License)のルールは大きく以下の3つです。
- 夜間の運転禁止
- 20歳未満の同乗者は禁止
- 携帯電話の使用禁止
条件付き免許の主な制限
特に緊急の場合を除いて、以下の制限がつきます。
- 夜間運転の制限
夜間(23時〜翌5時)の運転は禁止されています。ただし、以下の条件に該当する場合は例外です:- 親や25歳以上の免許保持者が同乗している。
- 通学や仕事、医療の緊急時など、正当な理由がある(書面で証明が必要な場合あり)。
- 同乗者の制限
20歳未満の乗客を乗せることは禁止されています。例外として以下の場合は可能です:- 親、保護者、または25歳以上の免許保持者が同乗している。
- 公共交通機関の代替手段がない場合(例:通学やクラブ活動)。
- 携帯電話の使用禁止
ハンズフリーを含む、すべての電子デバイスの使用が禁じられています。ただし、緊急通報の場合のみ許可されます。
制限違反のリスク
- 上記の規則を破ると、罰金や免許の取り消しにつながる場合があります。
- 繰り返し違反をすると、プロビジョナル免許の延長や追加の講習が義務付けられる可能性があります。
1年後に解除される制限
18歳を迎えるか、1年の制限期間が終了すると、通常の運転免許に切り替わります。
超重要!年齢について
アメリカの高校生が運転免許を取得するまでの道のりがわかったところで、年齢についての決まりをまとめます。
- 筆記試験の受験
- 仮免許(Instruction Permit)の取得
- 実技試験の受験(最低6か月の仮免許保持期間が必要)
- 本免許(Provisional Driver’s License)を取得
- 6時間以上の実技教習、親との50時間の練習をすることなしに免許の申請が可能
- 免許証の条件解除
2024年、カリフォルニア州でのきまりをもとにしているので、詳細はお住まいの地域のDMVでご確認ください。
まとめ
アメリカで高校生が運転免許を取得するための5ステップを解説しました。
日本のように自動車学校で全て完結というわけではないので、親子で一緒に計画をたてて準備するといいですね!
アメリカで運転免許を取得するプロセスは、多くの自主的な取り組みが求められますが、ステップごとにしっかり準備を進めることでスムーズに進むので大丈夫です!
高校2年生(10th grade)にもなると学科試験の勉強をしだす生徒もでてくるので、15歳の誕生日をすぎたら色々を免許取得について話を始めるといいかな、と思います。
「免許取得必要な流れがわかった!」と思っていただけると嬉しいです。
この記事では私の住むカリフォルニア州の例をあげましたが、州によって決まりや費用などが異なりますので、詳しくはお住まいの地域のDMVで確認してくださいね。
晴れて運転免許を取得できることを願っています!
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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15歳の誕生日を過ぎたら免許取得の準備を始めることをおすすめします!