今話題のChatGPT!
「ニュースでも話題なのは知っているけど、いまいち何のことだかよくわからない・・・」
と首をかしげているあなたのために、今回は「ChatGPTって何なの?」をわかりやすく説明していきたいと思います!
- ChatGPTって何?
- そもそもAIってなに?
- ChatGPTってどんな仕組み?
- ChatGPTでなにができるの?
- ChatGPTで注意することは?
ChatGPTについての概要から活用例、注意点まで、これをみれば「なるほど!」とわかるように頑張って説明します!
ChatGPTって何?
ChatGPTとは、アメリカの OpenAI という企業が開発したAIチャットボットです。
「いきなりAIとかチャットボットとかわからないんだけど・・・」という声、聞こえています!
まず「AI」から説明しますね!
AI (Artificial Intelligence)
AIとは「人工知能」をさします。
人間が行う知的な作業をコンピューターなどによって人工的に行わせるものです。
人間のように問題を解いたり、物事を学んだりすることができます。
次は「チャットボット」いきます!
チャットボット
チャットボットは、AI を使ったサービスのひとつで、人とコンピューターの間で会話をすることができる仕組みです。
コンピュータと文字(テキストメッセージ)を使って質問したり、会話したりすることができるサービスです。
質問や指示を入力すると、ChatGPTはプログラムされた情報やルールに基づいて、私たちの質問にできるだけ適切な回答を自動的に返してくれます。
私たちが知りたい情報を教えてくれたり、疑問や悩みを解決するお手伝いもしてくれるんです!
ChatGPTの特徴
ChatGPTは膨大な量のテキストデータを学習していて、質問に答えたり、翻訳したり、テキストを生成したり、さまざまなことができます。
ChatGPTの主な特徴は以下の通りです。
ChatGPTの主な特徴
- 質問や指示に答えてくれる
- 人間と話すように自然な会話ができる
- 日本語に対応している
- 文章作成ができる
- 表やリストなど多様な出力形式が可能
ChatGPTの登場から現在(2023年5月)まで
簡単にChatGPTが登場してから今までの様子をふり返ってみましょう。
2022年11月30日、OpenAI 社がChatGPTを無料で一般公開。
公開以降、瞬く間に人気になり、たった2か月で1億人ものユーザーを獲得。
みんな驚きのサービスに興味津々で、これで何ができるのかを試している感じでしたね。
私は2023年の1月にChatGPTの事を知り、ワクワクしながら使い始めました。
ChatGPTの登場により様々な個人や企業がAI技術を使った新しいサービスを開発しています。
2023年3月15日には、「ChatGPT Plus」が有料版として公開されました。
ChatGPT Plusでは、さらにパワーアップされた次世代大規模言語モデル「GPT-4」を月額$20で利用できるようになりました。
2023年5月には、GPT-4に待望のWebブラウジング機能が搭載されました。
ChatGPTは必要であれば、インターネットにアクセスして情報を収集した上で回答を出力できるようになりました。
それ以前は2021年までの情報しか持ち合わせなかったChatGPTが、最新の情報を収集できるようになったことで、回答の精度もあがり活用の幅もさらに広がりました。
それと同時にプラグインとよばれる数々の拡張機能を付け加えることで、多くの便利なサービスをChatGPT上で利用できるようにもなりました。
2023年5月現在の状況
- 無料 → ChatGPT(GPT-3.5モデル使用)
- 有料 → ChatGPT Plus(GPT-4 + Webブラウジング機能 + プラグイン))
ほんの数か月の間にChatGPTはどんどん進化してきたんですね。
ChatGPTのiOS向けアプリもリリースされます。
また音声認識システムを併用すると音声でのやり取りも可能になります。
ChatGPTの仕組み
この魔法のようなChatGPT、どのように答えを探して私たちと会話をしているのでしょう?
ChatGPTは、すでに学習した膨大なインターネット上のテキストデータを使って新たな文章を生成します。
その学習の様子をちょっとだけ簡単にお伝えします。
ChatGPTが質問に答えてくれる仕組み
ChatGPTのベースとなっているのは「GPT」という言語モデルです。
GPTはインターネット上にある数百億の単語を含む大量のテキストデータ(インターネットから集められた本、記事、ウェブページなど)からパターンを学び、それをもとに会話を生成します。
与えられた指示の文脈を理解して、複雑な言葉や表現を使って予測される最適な語を組み合わせた文章を作成するのです。
モデルは大量のテキストデータを見て、ある単語が与えられたときに、次に来る最も可能性が高い単語を予測するように学習します。
ChatGPTが回答をだしてくれる仕組みがわかったところで、それらの文章をつかってAIがどう「学習」しているのかをもうちょっとだけ解説します。
仕組みがわかるとグーンと理解が深まります!
AIの学習プロセス
AIは人間が今までに使ってきた言葉や文章を学習して、それをまねる(組み合わる)ことで自分自身が話すことを学びます。
AIトレーナーは、ChatGPTが生成したさまざまな回答を評価し、ランク付けします。
この評価のフィードバックによって、ChatGPTはどの回答がより良いかを理解して微調整をするんです。
そうすることで次回から同じような質問に対してより良い回答を提供することができるようになります。
学習の流れを簡単にまとめてみました。
こんなかんじです。
特定の単語があるときに他の単語がどのように続くか、または特定の質問に対する適切な回答は何かなどをフィードバックをもとに学習して、時間とともに改善していきます。
ChatGPTが “知識” を持つと言っても、あくまで統計的なパターンを学ぶだけで、実際に意味や意図を理解する能力はありません。
ChatGPTの応答は、学習データに基づく予測に過ぎないので、自分で意思をもって話をしているわけではありません。
そして時々、正しくない情報をかえしたり、勝手に作り上げた偽りの話をしてきます。これを「ハルシネーション」といいます。
「ハルシネーション」
ChatGPTが存在しない情報や確認できない事実を生成することを指します。
「ChatGPTは嘘をつく」と言われるのはこのことです。
文章のパターンに基づいてテキストを予測しているだけなので情報の正確さには欠けるのです。
OpenAI社はChatGPTのシステム向上のために、ユーザーのフィードバックを収集し、改善を続けています。
常に更なるデータを学習しながら進化しているのだそうです!
ChatGPTの画面をみてみよう
ChatGPTの画面はとてもシンプルで、難しい操作はありません。
チャットをした履歴が残っていくので、後から見返したり、対話の続きをすることもできます。
一番下の枠に質問の文をいれて送信するだけで、回答してくれます。
回答は画面の真ん中に表示されます。
先ほどのハルシネーションについて聞いてみました。
こんな感じです。
なんてことないサービスにみえるでしょ?
ChatGPTは何に利用できるの?
ChatGPT の優れている点は、以前の会話内容を記憶して文脈を理解できることです。
また、会話のキャッチボールにより回答の修正をしたり、特定のトピックについての継続したチャットもできます。
ChatGPTをビジネスや家庭でどのように使うことができるか、いくつかの例をあげてみます。
ビジネスでの利用
ビジネスにおけるChatGPTの主な利用法をいくつかのカテゴリに分けてリストにしました。
カスタマーサポート
ChatGPTを使ってカスタマーサポートを強化している企業が増えています。
例えば、Webサイト上のチャットボットとして導入することで、24時間体制でユーザーの質問に回答できます。
内部コミュニケーション
複雑な業務手順やポリシーを簡潔にまとめたり、社内文書やメール作成などに利用できます。
リサーチ
ChatGPTは、インターネット上の大量の情報を要約したり、競合分析や新たな市場動向の把握に役立ちます。
マーケティング
ChatGPTは顧客の質問に対して適切な製品を推奨したり、新たなマーケティングアイデアを提案することも可能です。
ChatGPTを使って記事、商品説明、広告コピーなどを生成するのにも役立ちます。
プランニング
企業の研修プログラムのプランをたてたり、社内イベントの企画のアイデアを出してもらうこともできます。
今現在では、多くの企業がChatGPTの勉強会やセミナーをひらき、実際に色々試しながら活用法を模索しているといった状況のようです。
家庭での利用
ChatGPTはビジネスだけでなく家庭でも利用できます。
ChatGPTを家庭や個人の生活の中でどのように活用できるかについていくつかのカテゴリに分けて説明します。
日々の情報検索
ChatGPTは、さまざまな質問に答えることができます。
調理方法、おすすめの映画、地元の天気予報など、日々の生活に関連する情報を簡単に検索することができます。
学習の手伝い
子供達が科学や数学、歴史などで困ったとき、難しい概念を易しく説明することで、家庭教師のような役割を果たすことができます。
勉強をまるまるやってもらうのではなく、「なぜ?」の部分を教えてもらうことで理解を深めることができます。
風邪をひいたときにくしゃみをする理由をきいてみました。
レシピ提案
献立に困ったときや新しい料理を試したいときに、ChatGPTは料理のレシピを提案することができます。
細かい条件を設定しておくと、その要望にそって提案してくれます。
なかなか美味しそうな献立ですよね!
すき焼きにはスープはいらないという事もわかっているようです。
スケジュールの管理
忙しい日々のスケジュールを管理するために、ChatGPTに月の行事をリストアップし、タスク整理してくれるように頼むことができます。
トラブルシューティング
お家で何かが壊れて修理が必要だったり、パソコンの操作でわからないことがあったり、ちょっとしたトラブルの解決に利用することができます。
エンターテイメント
ChatGPTを使って物語を作ったり、クイズをして遊ぶこともできます。
子供のイベントや旅行の計画をたてたり、招待状の文面を考えてもらうこともできます。
言語学習
新しい言語を学んでいる人々にとって、ChatGPTは先生にも練習相手になります。新しいフレーズの学習、文法や対話の練習ができます。
単に愚痴を聞いてもらうチャット相手や、子供の自由実験のアイデアをもらったり、アイデア次第で様々なアシスタントとして利用することができそうです。
ChatGPTの利用で注意すること
ChatGPTは便利なツールではありますが、一方で利用法をあやまると危険をまねくこともあります。
ChatGPTの特徴と欠点、またOpenAI社のポリシーをよく理解しておくことが大切です。
ChatGPTの欠点
ChatGPTにはこのような欠点があります。
情報が古い(無料版) | ChatGPTの訓練データは2021年までのもので、それ以降の情報については知らない可能性があります |
矛盾した回答 | 同じ質問に対して矛盾した回答をすることがあります。 また、質問のフレーズを微妙に変えると、異なる回答をすることがあります |
不正確な回答 | 正確な答えを返せない時にも推測してつくられた適当な回答をすることがあります |
不適切なリクエスト | ある種の不適切なリクエストに対しては、回答を拒否するよう訓練されていますが、時々これに失敗することがあります |
ChatGPTの答えは完ぺきではないということですね。
個人や企業情報の取り扱い
ChatGPTとの会話は、サービスの向上やモデルのトレーニングを目的として一時的に保存されます。
うっかり個人名とプライバシーにかかわる情報をプロンプトに入れてしまった場合など、その情報がOpenAIの学習データにとりいれられてしまう可能性があります。
個人情報や企業の機密情報は入力しないようにと規約でも明示されていますので注意が必要です。
不適切なコンテンツ
ChatGPTは不適切なリクエストに対する応答を制限するよう訓練されていますが、完全にすべての不適切なコンテンツをブロックすることはできません。
OpenAIは安全性を向上させるために、ユーザーからのフィードバックを集め、その情報を元に、有害または不適切な出力を減らす努力をしています。
まとめ
AI時代の必須ともいわれるChatGPTの概要と仕組みをできるだけわかりやすく解説しました。
コンピュータと対話をしながら仕事をするなんて未来の話みたいなことが、もう実際に行われているなんてすごいですよね!
ビジネスでも個人でも、さまざまな使い道があり、色々な場面で便利なアシスタントになってくれそうです。
あなたもChatGPTで何ができるか試してみませんか?
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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GPTとは「Generative Pre-trained Transformer」という言葉の略です