こんにちは、カリフォルニア在住のひっきーままです。
アメリカに行けばどの学校でもみかけるスクールマスコット!
このような学校を代表するマスコットは、小学校にも中学・高校にもあるんですよ!
この記事では、アメリカの学校文化のひとつである「スクールマスコット」について紹介します。日本の学校と比較しながら、アメリカの学校文化を探っていきましょう。
スクールマスコットってなに?
スクールマスコットは学校のアイデンティティ
「スクールマスコット」とは、アメリカの学校で見られる、その学校を象徴するキャラクターやシンボルのことです。
多くは動物、歴史上の人物、架空のキャラクターなどで、学校のスポーツイベントや様々な行事で重要な役割を果たします。
学校のTシャツやパーカー、プロモーショングッズにもスクールマスコットが描かれ、学校のブランドとしての役割も担っています。
学校のアイデンティティ、「学校の顔」とも言える存在で、学生生活の一部として、学校の精神やコミュニティを強化するために大切な役割を果たしているんですよ!
日本とアメリカの学校文化の違い
日本の学校では、校章や制服が学校のアイデンティティを象徴していますね。
一方、アメリカの多くの学校には制服がありません。生徒が自由に私服を着用することが一般的です。
その中で、「スクールマスコット」は、一体感や団結を促す重要な役割を果たしています。
また、学校名とマスコットは、並べて使われることも多いです。
有名な大学の例を挙げるとわかりやすいと思います。
USC Trojans– USC(南カリフォルニア大学)は「トロジャンズ」というマスコットを持っています。これは古代トロイの戦士を象徴しています。
UCLA Bruins – UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のマスコットは「ブルーインズ」です。ブルーインズとは、特に強くて勇敢なクマを指します。
こんな感じです。
「スクールカラー」というものもあり、だいたいどの学校も、その「学校の色」というのが決まっています。
スポーツの試合や団体行動の際には、先生も生徒もスクールカラーを取り入れた服装をすることで、学校全体の統一感を出すことができます。
うちの子の高校のスクールカラーは青と白ですが、フットボールの試合などでは事前に「今日は青で!」などとお達しが来ます。
スクールマスコットは、学校の建物や体育館の壁などに大きくペイントされていたり、学校指定のフォルダーなどにもプリントされていることがよくあります。
存在感大きいです!
マスコットとアメリカの学生
アメリカの学生にとって、マスコットはとても親しみのあるものです。
小学校でキンダーガーテンから卒業までの7年間親しんだマスコットには、特に愛着があります。
中学・高校でも、スポーツイベントで応援団のように活躍するマスコットは、学校への誇りと一体感を味わうことができる必須アイテムです。
うちの子の小学校は「Panthers」(パンサー)でした。全校集会などでは、学校の先生も全生徒達をまとめて「Hi, Panthers!」 などと呼ぶこともあります。子供達もパンサーには特別な思い入れがあるようです!
日本の学校の校章とはちょっと違う、スクールマスコットやスクールカラーの存在がイメージできてきたかと思います。
学校におけるマスコットの活用
アメリカの学校では、マスコットを様々な方法で活用しています。
- スポーツイベント:マスコットが試合を盛り上げる
- 学校行事や式典:学校の象徴として登場
- 全校集会:生徒の士気の盛り上げ役
- 学校のブランディング:学校で販売されるTシャツやパーカーなど
全校集会についても日本と違う点があります。
アメリカの全校集会について
日本でも全校集会がありますが、アメリカの全校集会には2種類あります。
アセンブリ(Assembly):生徒たちを表彰したり、重要な通知を行うために全校生徒が集まる集会
ラリー(Rally):学校精神やスポーツなどの士気を高めるために行われる集会やイベント
アセンブリは主に小学校で、校長先生からの大事な通達、ゲストスピーカーを招いてのイベント、特別な賞の受賞式、学年ごとの大きな成果発表など多目的で行われます。
ラリーは中学・高校で開かれることが多く、学校のコミュニティとしての絆を深めるための集会です。
ラリーは、日本の全校集会とはかなり異なる特徴を持つイベントなので、次に詳しく紹介します!
マスコットも応援するラリー
アメリカの学校ではおなじみの「ラリー」ですが、日本にはなじみのない文化ですよね。この機会に、ぜひ知っておいてくださいね!
ラリーは主にアメリカの中学校や高校で開催されるイベントです。通常、スポーツイベント(特にホームカミングフットボールゲームなど)の前に開催され、学生の士気を高める目的があります。
ラリーでは、以下のような活動が行われます:
- 応援のパフォーマンス:チアリーダーやダンスチームが華麗なダンスやチアを披露します。
- スポーツチームの紹介:試合を控えているスポーツチームが紹介され、選手たちが壇上に上がります。
- 学校のバンド演奏:学校のバンド(ブラスバンド)が演奏してもりあげます。
- スクールマスコットの登場:学校のマスコットが登場して、生徒達を盛り上げます。
- 生徒たちのゲームやコンテスト:先生や生徒が参加する様々なゲームや競技も行われます。
ラリーは、生徒たちが一堂に会し、学校のコミュニティとしての絆を深める機会となります。
先生も生徒もスクールカラーを身につけることが多いです。
アメリカではよく”スピリット(精神)”という言葉が使われますが、ラリーはまさに生徒のスピリットを高めるためのイベントです。
生徒会が中心となって考えた、先生と生徒合同でのゲームなど、様々なアクティビティがあります。お楽しみ会のようです!
スポーツチームをサポートしながら、ポジティブな学校生活を共有することは、日ごろ忙しい生徒達にとっても楽しいひとときですね。
日本の高校ではなかなか見かけない、楽しいアメリカの学校文化です!
スクールマスコットのキャラクター
スクールマスコットには、動物や歴史的な人物など様々なキャラクターが使われます。
私がよく見ると思うのは「馬」や「勇士」に関連するキャラクターです。
アメリカの学校でよく見かけるスクールマスコットを集めてみました。それぞれの特性や象徴するものと合わせて簡単にご紹介しますね。
動物キャラクター
動物系は小学校に多い気がします。
馬に関連するマスコット
- ブロンコ(Bronco): 野生の馬を表し、自由や勇気を象徴します。
- スタリオン(Stallion): オス馬を表すもので、力強さや堂々とした姿勢を象徴します。
- マスタング(Mustang): アメリカ西部の野生の馬で、自由や冒険心を意味します。
他の動物キャラクター
- イーグル(鷲): 自由と力強さを象徴。
- タイガー(虎): 勇気と力を表す。
- ウルフ(狼): 団結力と独立性を意味する。
人物系のキャラクター
神話・勇士に関連するキャラクター
- スパルタン(Spartan): 古代ギリシャの勇士であり、勇気と戦闘力を表現します。
- ヴァイキング(Viking): 北欧の勇猛な海賊・探検家を意味し、力強さと冒険心を象徴します。
- スパルタン: 勇気と戦闘力。
- ナイツ(騎士): 武勇と貴族精神。
これらのマスコットは、学校のスピリットを象徴するだけでなく、文化や歴史にも根ざしています。楽しいですよね!
地域にちなんだもの
- カウボーイ: 特に南部や西部。
- パイレーツ(海賊): 海沿いの地域で人気。
その他ユニークなもの
- スター: 明るさやポジティブなエネルギー。
- プラネッツ: 探究心や科学への興味。
これは一例ですが、学校や地域によってはもっと個性的なマスコットもいます。
小学校から大学まで、マスコットは学校の人気者です。
アメリカの学校文化、楽しい一面が伝わっていれば嬉しいです!
まとめ
アメリカでは、「スクールマスコット」という文化が学生生活を豊かにし、学校というコミュニティをまとめる手伝いをしているんですね。
最後にスクールマスコットの主な役割をまとめます。
- 学校の象徴:マスコットは学校のアイデンティティを象徴。生徒、先生、卒業生、にとっての一体感と愛校心を高めます。
- スポーツイベントの盛り上げ役:スポーツ競技や学校イベントで、マスコットは応援団として活動し、チームを励ます役割を果たします。
- 学校の統一感:制服がないことが多いアメリカの学校では特にマスコットのイメージがプリントされたTシャツやパーカー、PEユニフォームなどで見た目の統一感を図る事にもひとやくかっています。
- マーケティングとブランディング:マスコットは学校のグッズやプロモーショングッズに使用され、学校のブランド認知度を高める効果があります。
スクールマスコットを通じて、アメリカの学校文化への理解が深まることを心から願っています。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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カレッジフットボールなどでもマスコットはおなじみですね。